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2016中学入試動向ウオッチ【066】 富士見丘 集まる勢い!進路指導も変わる

☆富士見丘の進路実績は、母集団がスモールサイズだから、実数としては目立たないが、割合から見ると、なかなかよい。しかし、今回の説明会ではその話題には触れられなかった。パンフレットを見ればわかるからだが、開いてみて驚いた。

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(スーパーグローバル大学タイプ別に分類されている)

☆国公立、早慶上理MARCHなどという分類方法ではない。SGU(スーパーグローバル大学)で分けているのだ。さすがSGH指定校だ。

☆SGUとSGHのミッションの1つに高大接続システムのモデルをつくるというものが暗黙の了解である。したがって、SGH→SGUという進路指導の転換を富士見丘は念頭においているのであろう。

☆しかし、実は青山と中央を除いて、いわゆるMARCH以上というくくり方は大部分重なっているから、一見すると意味があまりないようにみえる。

☆たしかに、まだ現状ではそうみえるが、2020年に向けて、高大接続システムのモデルということは、SGHという21世紀型教育(アクティブラーニングでクリティカルシンキング、判断力、表現力の21世紀型スキルを育成する)を徹底することが、SGUに進めることになるというモデルをつくることを意味するのだ。

☆つまり、今までは、大学受験指導と21世紀型教育の二兎を追って進路指導を考えていたのが、大学受験指導は21世紀型教育に吸収されてしまうのである。

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☆これによって、上記図のように、教育理念「忠恕」を養うリベラルアーツと21世紀型教育と大学受験指導の3軸で大学合格実績を出してきたのを、シンプルに教育理念「忠恕」を養うリベラルアーツと21世紀型教育の2軸で、シンプルに合格実績を出せるようになる。しかもSGUへ。

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☆シンプルになった分、時間をたっぷり探究活動やリベラルアーツに活用できる。これは生徒にとって貴重な学びの体験の時間となる。そして、2020年以降の大学入試改革においては、国内外のグローバル大学への進学で有効な学びとなっているだろう。

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