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2016中学入試動向ウオッチ【068】攻玉社人気の意味

☆2016年中学入試において、攻玉社は、特別選抜入試を2月6日から2月5日に移動する。ソフトパワー型の入試改革ではなく、ハードパワー型の入試改革であるが、どこか攻玉社の精神にぴったりの作戦であるような気がするのである。

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(同校サイトから)

☆7月首都圏模試「統一合判」のデータによると、攻玉社の志望者総数前年対比は、102%。微増なのであるが、重要なのは第一志望者の前年対比。なんと179%で、攻玉社のファン層が激増ということなのだ。

☆攻玉社が2月5日に移動したのは、5日東京エリアの入試の学校に、渋谷教育学園渋谷、本郷、広尾、成城などがあるからである。

☆攻玉社ファンは、2月1日、2日の入試でだいたい決まるから、ファン層以外で価値観が多少違う偏差値の高い層から生徒を獲得したいと考えているのだろう。

☆もし6日だと、上記の学校に先に取られてしまうから、割り込んだわけである。

☆この作戦の立て方自体は、実にかつて「蘭学塾」だったり、「海軍予備科設置」「工科短期大学開設」などの歴史的経緯を歩んだ遺伝子がそうさせたのだろう。

☆理念で動くのではなく、現実を直視し、そこでサバイブするにはどうするのかを見つめ、断行する。リベラルアーツや麻布的自由を掲げる渋渋のようなカッコよさはないし、本郷のように柔らかい進学校でもない。かといってイノベーション風の進学校広尾学園とも違う。「陸軍士官学校の予備校」であった成城のような進学校でもない。

☆20世紀型教育をベースにしながらも、国際学級を設けて帰国生を大量に受け入れてもいる。やはり独特。サバイバルのための実用知において右に出る学校はない。それが激動の時代にあって頼もしく見えるのではないだろうか。

☆麻布の創設者江原素六も、もし攻玉社の近藤真琴がいなかったら、幕臣として腹を切っていたところだ。近藤はそれより生き抜く道を諭したわけだ。

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(同校サイトから)

☆そして、実にシンプルな大学合格実績伸長カリキュラムシステムも2020年大学入試改革が本格化した時、1990年から積み上げてきた国際学級の実績を他のコースに転移させればよいから、あっという間に対応できる。

☆どこまでいっても大学合格実績伸長カリキュラムのシステムは柔軟に組み換えることができるコンポーネンツ発想でできているのは、実にド木工学的な実用知に根っこがあるのであろう。つまりこの土木工学知とは、いかなる地に行っても、その地の強みを活用して最大のサバイバル能力を発揮するという知性である。

☆たしかに、SGH指定校渋渋に比べれば、地味ではあるが、そこがまたわかりやすいのである。

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