2016中学入試動向ウオッチ【087】 初期値設定情報誌“Catch”の読み方(了)私学選択の視点の多様性と深さ
☆編集段階では、2020年大学入試改革と中高の授業改革そして中学入試改革が昨今の動向のように密接でなかったから、2つの切り口はデフォルト値としては分析しなかったのだろう。
1)アクティブラーニングの浸透度はどれくらいか?
2)知識力よりも思考力を全面的にみる入試の機会を設けているか?
☆また、マルチインデックスの深さも大切だ。幾つかはさらに問いを立ててみた。
宗教
礼拝やミサの運営に生徒が参加しているか?
行事はアクティブラーニングになっているか?
医学部入試で出題される応用倫理のレポートが課題設定されているか?
週5日制
土曜日は特別なプログラムの機会が設けられているか?
習熟度
英語の取り出し授業は行われているか?
外国人講師
英語以外の教科も英語で教えているか?
海外研修
3ヶ月以上の留学参加者は10人以上か?
3ヶ月留学の事前事後学習を合わせると9ヶ月留学プログラムになっているか?
校舎
校舎は箱モノではなく、学びの空間となっているか?
学びの空間は、生徒がそこでアクティブに学んでいる時完成するという発想か?
完全中高一貫校
中学と高校で学習のしかた成長形成のプログラムに明快な差異は組み立てられているか?
高校入試
高1スタート時に、自己否定感を自己肯定感に転換するプログラムを用意周到に組み立てているか?
☆入試改革については、次の図をコンセプトに、これからさらにリサーチを進めていく。
☆思考力テストあるいはそうれに準ずる才能を発掘する入試を明快に設けている学校は、かえつ有明、工学院、桜丘、聖徳学園、富士見丘、東京女子学園、共立女子、佼成学園女子、中村、聖学院である。
☆思考力テストが、適性検査と何が違うかというと、学校で学んでいくのに適性かどうかという学校都合の発想ではなく、20世紀型教育では無視されてきた21世紀型社会を創造する才能者発掘という生徒本位の発想である。
☆統合型テストはすでに、麻布、武蔵、桜蔭、雙葉、海城、三田国際、工学院、聖学院、筑駒が明快に提示してきた。
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