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2016年中学入試【学校選択】のヒント(10)かえつ有明 創造的自信をゲットできる学校②

☆昨日のかえつ有明の高校の説明会参加者前年対比は250%だったと昨夜石川校長からメールがはいった。中学・高校共に人気が幾何級数的(べき数的)に急上昇。

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(かえつ有明で開催されているオルセーリマスターアート展で、アート部の生徒と哲学対話する石川校長。)

☆なにゆえに注目を浴びるようになったのか?それはもちろん石川新校長組織の開かれた対応が受験業界関係者の耳目を集めたからだが、何より生徒の生き生きとした様子や生徒自身による未来社会への洞察の様子が口コミで伝わっているからだ。

☆石川校長の対話の質感はソクラテス的だが、戦略は孫氏的というか囲碁的。大所高所から眺めることができる状況をつくることがまず大切だから、当然開かれた学校だし、動じずしかし機敏に動く。だから2020年から見るのみならず2045年からいまここでを見ている。

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(アートを導くコンシェルジュの打ち合わせの公用語は英語)

☆いや実はそのような物理的時空ではなく見えない普遍的時空から俯瞰している。だから情報をただ集めづだけではなく、ソクラテス的対話でクリティカルシンキングを通して実は普遍的時空を創出している。

☆囲碁的戦略だから、点としての碁石を見ていても、線としての碁石群を見ていてもその普遍的時空を見ることはできない。それはソクラテス的対話、つまり哲学対話によって初めて共感できる。しかし、つかんだと思ったらすぐに手のひらから零れてしまうから、常に対話の機会が必要だ。その対話のループが実はかえつ有明の教育だが、一回一回の対話はまだ点であるから、それをつないで共感していくシステムが必要。

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(今回の学校説明会で「知のコード」がいかにしたら伝わるのか担当の先生方とブレストミーティング。スタイルはやはり哲学対話)

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(21会SGTチームとタキソノミーで問いの構造を考える哲学対話を行っている石川校長。学校を越境して。)

☆だから、説明会も結局哲学対話風になる。哲学とは自分の中に「新しい知識」を創造する過程である。既存の知識は誰かが考えて物質化されたものである。もちろんコモンセンスとして良質の慣習的知識と化としているから、リスペクトする知識も当然ある。だが、クリティカルチェックもしないで、その知識を憶えて優れている自分は、あるとき自分がないことに気づき瓦解する。特に多感な中高生は、そのことを明快に意識する時間を与えられないままで居続けてきたから、違和感を抱き、自分を求めないではいられないし、何かが違うと不安になってきた。

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(今回の思考力セミナーは、ドラえもんを読んだあとに、ロボット三原則がいかに簡単に破られているかに気づき、AIロボットの勢いが良い時代に人間は何ができるのかというトリガークエスチョンを考えるセミナー。このプログラムはすでに9年前に作られブラアッシュアップされてきた。すでに2045年の話は9年前に見通していたのである)

☆そんな自己否定感は、偏差値の高低に関わらず、日本の生徒はみなもっているというのが、OECDなど国際生徒意識比較調査で明らかにもなっている。しかし、その原因は明らかにされてこなかった。

☆相変わらず、知識を憶えることは大切だとされ、全国学力テストでも基礎知識編のAテストが今でも重宝がれれているぐらいだからしかたがない。

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☆佐野先生は、その知識を破壊する。そして脱構築するプログラムを金井先生とつくっている。知識を破壊するとは、その知識をうのみにし、大量に憶えていることに権威を持ってしまっている自分を変えるということ。

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☆だから金井先生は、高1の生徒といっしょにケンブリッジにも行き、創設者嘉悦孝の思想の原点に立ち戻り、物象化した知識をただ憶える絶望的な自分に気づいていく開かれた授業を展開していく。

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☆既存知識としてのデフォルトは使いやすいから必要ではあるが、その作られた原点に立ち返り、クリティカル/クリエイティブシンキングをフル回転させることも一方で重要であることを自ら気づいていく哲学対話が行われていく。

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☆だからこそということなのだろうが、高校生自身が説明会で、創造的自信をもつことがいかに自分に立ち返ることであるかを語り、いっしょにそういうチームを創ろうと呼びかける。この提案は、実は教職員会議で生徒が教師に呼びかけるという機会を創ってもいる。驚きの開かれた学校ではないか。

☆学校説明会というと、いや学校というと、既存の知識を合理的に憶え、活用し、組み立ててあたかも新しい問題解決をしたかのように見せかける教育システムの仕様説明で終わる。

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(英語科もTOK型=哲学型授業を行っている)

☆このような外延的あるいは物象化された説明ではなく、内包的なマインドと関係性の豊かさを共感していく説明会や学校の活動こそが、創造的自信を取り戻す拠点であある。

☆しかし、多くは外延的/内包的、物象化/関係性のデザイン化と言っても、難しいと言って聞く耳をもたない。だからそれが20世紀型教育の絶望であるというのだ。

☆真理に目を閉じ、耳をふさぐ。これを絶望と言わずして何と言おう。この事態がさまざまな悲惨な事件をとめどなく頻発させてきたのが20世紀であろう。2011年それを決定的に思い知ったはずなのに、なおも真理に目を閉じ、耳をふさごうというのか。21世紀型教育を推進するかえつ有明の志は、真理に目を開き、耳を傾け、希望を生み出す教育を行っている。

石川校長(当時副校長)が、2011年秋、工学院の平方校長(当時聖学院校務部長)と三田国際の大橋学園長(当時広尾学園長)と共同して21世紀型教育を創る会の発起人になったのはそういう理由である。

※説明会の様子はグッドスクールコミュニティのサイト(スタディーエクステンション代表鈴木裕之氏のブログ)に詳しい。また、写真の一部はもそこからお借りした。

→学校選びの基準が変わった! かえつ有明の人気沸騰







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