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2016年中学入試【学校選択】のヒント(5)工学院 アクティブラーニングでイノベーション

工学院の8月25日のブログ(facebookにも)によると

本日8月25日(火)から、1・2年生の夏期セミナーがスタートしました。初日の今日、2年生はiPadのオリエンテーションを行いました。
ハイブリッド3コース制となった中学1年生が、4月からiPadを利用した授業を開始していますが、中学2年生もこの9月(後学期)からiPadを利用した授業を展開していくこととなり、本日一人一人にiPadが手渡され、オリエンテーションが行われました。

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☆3年前には教師全員がiPadを使い、会議におけるペーパレス、情報シェア、授業など教育活動でまずは教師が試行錯誤をスタートした。

☆そして、今春同ブログにあるように、中1は1人1台所有し、すべての授業で活用。今回中2の生徒も1人1台活用することになった。これで、工学院の学内では、300台のiPadが稼働することになる。

☆このような浸透スピードはいかにして可能か?それは

1)アクティブラーニング(PIL×PBL)を学校全体で行う挑戦をしている。

2)教師全員によるアクティブラーニング、ICT教育、CLILなどの21世紀型教育を行うコーチング組織づくりが進行している。

3)中1、中2に海外大学大学院の留学経験ある教師がいて、その先生方のICTのスキルが高い。なおかつその先生方の背景が心理学、文学、哲学、社会学などいわゆる教育学を越境する学問基盤がある。

4)Beyond Bloomという旗を掲げ、工学院独自の「思考コード」を開発している。

5)工学院大学という情報工学に強いスタッフやステイクホルダーの支援を得られる。

☆このようなバックグラウンドがあってのiPad導入である。もちろん、学習する組織のマネジメントは、教育の質と密接にかかわるので、そう簡単なものではない。立ちあがりのときは、ケイオスはおそらく回避できない。そこに教師が保護者と生徒と一丸となって取り組まねばならない。その覚悟、志があるからこそこのような動きは可能である。

☆だから、C1英語×アクティブラーニング(PIL×PBL)×ICTという21世紀型教育は言うは易く行うは難しで、実行している学校は非常に真摯に子どもの未来を創ることに必死になっているということを示唆している。選ぶに値する学校だという認識をもちたい。

☆21世紀型教育=C1英語×アクティブラーニング(PIL×PBL)×ICTという学びの方程式は、結果として大学進学実績をもたらすことは間違いない。しかも2020年大学入試改革は、このような教育の経験を通過してきたかどうかを問うから、ますます期待がかかる。

☆どういうことかというと、この21世紀型教育方程式があると、今までバラバラの知識を憶えてきたのを、知識の関係を開くくことができる。

図10
☆図1のように1つひとつの知識を憶えるが、知識のフタを開けて、多様な知識が詰まっていることにあまり関心がなかったのが20世紀型教育である。

図2

Photo_2☆そして図2のように知識のツリー構造をどこまでも広げられれば、東大は合格した。しかし、21世紀社会は、知識は必ずしもツリー構造ではなく、ハイパーテキストになっている。

図3

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☆図3のように、知識のマップはどんどん広がっていく。この知識を開いていく学びは、しかし教材や紙媒体の資料では限りがあって、あらかじめ用意されたものしかつなげられない。しかし、この広がりは無限だし、組み換えが可能である。この組み換えが「発想革新」で、クリティカル/クリエイティブシンキングなのだ。iPadがこの「発想革新」を媒介する創造の翼なのである。

☆アクティブラーニングは知識よりも思考だなんていうのは俗説で、知識は思考の干物にすぎない。知識に息吹を与え生ものにする(蘇生する)作業がいわば思考であるから、知識と思考は、物質の変態と同じような関係なのである。

図4

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☆工学院では、図1から図3への知識革新を行って終わりではない。それに時間軸を結合させる。それは歴史やファンタジーの「時間」。実はこれがないとプレゼンテーションはできない。このストーリーを創作するという学びこそ、創造的自信、自校肯定感、モチベーションなるものが膨らむ偉大な機会である。

☆それゆえ、中1では「デザイン思考」という特別教科を図書館司書教教諭であり、国語の教師であり、大学の講師でもある有山先生がつくって、学年の先生方とコラボしている。

☆つまり、図1から図3までは「システム思考」だったのである。そして、中3から社会科のアクティブラーニングでは、本格的にサンデル問題を考える。

図5

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☆図5にあるように、判断のポジショニングを考えるわけだが、ここまでにくるのは、図1から図4までのシステム思考×デザイン思考体験が極めて重要。これがiPadにダウンロードしたアプリ、たとえばロイロスクールノートによると、自在にマッピングできるから、「システム思考」「デザイン思考」「判断」を可視化できるのである。

☆この思考の見える化こそ、すべての子どもに、従来一握りの秀才の奥義だった思考技術をシェアさせる方法である。「技術革新」は脱技能を導くのはセオリーでもある。

☆最近、受験情報誌が、「大学合格実績・偏差値に頼らない新学校選び」というテーマを掲げているが、その意味するところは工学院モデルということになろう。

☆それから、これが可能になるには、「思考コード」が必要になる。平方校長は、文科省をはじめ様々な教育ミーティングが行われる場で、Beyond Bloomを説き、普遍的だが学校独自の「思考コード」(かえつ有明では「知のコード」)を開発するように提唱してきた。

☆ここにきて、文科省の学習指導要領改訂のワーキンググループは、次のような資料を提出し、Beyond Bloomの道を模索しはじめた。時代は工学院から変わるのかもしれない。

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☆10月25日(日)、工学院の同志校である21会校が集結して教育セミナーと学びのワークショップを行う。直接生の声を聴き、学びを体験してみてはどうだろうか。

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