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さすがは朝日新聞!2020年大学入試問題の素材文を予想か?

★本日8月31日(月)朝日新聞の社説「大学入試改革―本当に実現できるのか」は、見事なまでに、2020年大学入試問題で活用される素晴らしい文章素材である。

★朝日新聞と言えば、従来型入試問題の素材文として扱わるる名文を数多く掲載してきたことを自負している。今回も2020年大学入試問題にふざわしい文章である。

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(2020年大学入試改革は、長州も取り込まれたこの結界を破ることになるのだが。。。)

★たとえば、のっけからこんな文章。

大学入試センター試験にかわる新しい「大学入学希望者学力評価テスト」が、2020年度から始まる。その制度設計を検討する文部科学省の有識者会議が、中間まとめ案を了承した。スタートまで5年だが、具体像は見えてこない。 本当に実現できるのか。問題の中身や実施方法を、できるだけ早く詰めてほしい。

★「このパラグラフは、パッシブラーニングからアクティブラーニングが必要であるとする教育改革の理由が色濃く表現されています。あなたの考えを書きなさい。」という問いかけができるように書かれているのではないか。さすがである。

★また、「具体像とは、ここではリアルな制度のことを言っているのですか。それともリアリティを指しているのですか。あなたの考えを説明しなさい」というケンブリッジの口頭試問級の問いが想定されているのだろう。さすがである。

★こんな文章も。

今回の改革は高校、大学教育、それをつなぐ大学入試を三位一体で変えるのを目指す。入試を変えない限り教育も変わらないとの声が強いためだ。

★ここには「入試を変えない限り教育も変わらないのですか?」という問いが想定されているのではないか。「入試が変わる原因は社会の変化だとすると、入試が変わる前に社会の変化に対応できる教育を変えた場合、それは制度違反ですか?」と問うこともできる。さすがである。

★こんな文章も。

今回の改革は、一発勝負で知識の量を一点刻みで問う日本の入試への批判から出発した。

★ここには、「一発勝負で知識の量を一点刻みで問う日本の入試」は何が問題だったのか?という問いが横たわっているのだろう。現象的な問いを問い返す。それがアクティブラーニングとかディスカッションで求められる問いの構造だから当然。さすがである。

★またまたこんな文章も。

複数回の受験を可能にし、思考力を問う「合教科・科目型」「総合型」や記述式の問題を出し、成績を段階別に表示することだった。

 ところが、売りだった「合教科・科目型」「総合型」について、まとめ案はふれていない。

 難しいと判断したのなら、きちんと説明してほしい。

★『「合教科・科目型」「総合型」という学際的な入試問題は欧米のAレベルやAPテスト、IBなどでは当然のように出題されるが、なぜ日本では難しいのだろうか?制度的な問題?それとも認知構造の問題?』といういよいよ本質的な問いが準備されているではないか!さすがである。

★またまたまたもこんな文章が。

いずれも前提条件の問題だ。一つひとつ実現可能な道を探らなければ、理念倒れに終わる。

★「対処療法をいくらやっていても実現可能な道はないと考えますか?今回の大学入試改革の解決の方法は、原発問題や新国立競技場の問題と同じ構造ですか?」という実は教育と政治がつながっていることを問う学際的な問題が想定されている可能性がある。凄い!さすがである。

★最後の文章。

今回の改革は日本の試験風土を大きく変えるものだ。高校や大学と議論し、生徒や保護者に説明を尽くして進めてほしい。

★「日本の試験風土を大きく変えるのか日本の試験風土は大きく変わるのか?あなたの歴史観を述べなさい」という深い問いが想定されいる可能性がある。さすがは、官尊民卑、学尊民卑を批判できるジャーナリズムの府である。脱帽である!

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