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21世紀型教育における帰国生・留学生の意味(4)楽天の影響

☆昨日8月1日(土)、2018年に創立100周年を迎える東京女子大学の記念事業の一環として「英語4技能資格・検定試験の活用に関するシンポジウム~入試が変わる、授業が変わる、これからの日本の英語教育」が開催。

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☆スピーカーは、なんらかのネットワークで「英語教育の在り方に関する有識者会議 英語力の評価及び入試における外部試験活用に関する小委員会」に直接間接関係のある有識者。

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※文科省サイトには、委員の名簿が公表されている。

石鍋 浩 足立区立蒲原中学校校長

佐々木 正文  東京都立町田高等学校校長

松本 茂 立教大学経営学部国際経営学科教授

三木谷 浩史 楽天株式会社代表取締役会長兼社長

安河内 哲也 一般財団法人実用英語推進機構代表理事

主査
吉田 研作 上智大学教授

たぶん、この委員会の下位ワーキングループだと思うが、そのメンバーに知人がいる。彼が本気を出せば、すごいのに、だいたい熟議などという余地がないのが日本的民主国家の会議なのだ。。。

☆言うまでもなく、4技能の教育が大前提の話だったのだが、安河内先生、池田真先生、葛城先生の話は、この小委員会のメンバーである三木谷氏と吉田研作先生の野心を国と英語資格検定業界を巧みにコーディネート?操作?して実現するかという戦略的話でただただおもしろかった。

☆国家公務員は、国民のためにこんなに教育改革をしようとしているというお話だし、今回は聞くことはできなかったが、英語資格検定の企業は、あからさまに国家にぶらさがって税金を奪取しようという意図が露骨で、まあ経済活性化のためにわるくはないのだが、その国を媒介に税金を奪取する経済の方法が4技能が必要としている21世紀型グローバル市民社会に適していないというリフレクションができていない。

☆それで、アクティブラーニングだ、4技能だとそのような企業のメンバーにいわれても、そもそも納得いかない。

☆その点、楽天はすごい。「英語4技能評価の理論と実践 CAN-DO・観点別評価から技能統合的活動の評価まで」などという書籍を楽天ブックスでオンラインショッピングできるマーケットを自前でつくっている。ポイントもついちゃうぞとかなんとか販売戦術も巧みだ。

☆もちろん、監督官庁があるから、国とは仲良くやらねばならない。もっとも、本来役所の役割は、上から目線では困るのだけれど、現実はまだまだ20世紀型組織である。

☆東京女子大はさすが新渡戸稲造が創設した大学である。そんな官尊民卑の国と国にぶら下がる企業と国と程よい距離をとる企業と安河内先生のようなリバタリアニズムの野心的市民の違いを鮮明を映し出したのである。

☆ともあれ、確実に楽天の「学習する組織」の戦略は、その三木谷氏の戦略をサポートしている葛城先生の話によると、HondaやJRにも影響を与えているということだ。言うまでもなく、葛城先生が例に挙げた企業以外に、その影響はどんどん広がっている。

☆イングリッシュナイゼーションという言葉までつくって、「たかが英語」と言う本も書いて、楽天の会社内を英語という言葉で満たしている三木谷氏。おもしろいぐらい、それによって、社内にいながらグローバル情報を共有し、優秀な人材が海外からやってくる。

☆20~30%は、海外からのスタッフ。それがまた多様で多角的なビジネスアイデアを生むらしい。クリエイティブクラスで満たされている楽天。

☆つまり、一般のビジネスマンの1.5倍の年収を有するスタッフで満ちているのだ。

☆そりゃあ、国がどうのこうの、英語資格検定がどうのこうの言おうが言うまいが、はなから4技能は明らかにクリエイティブクラスのビジネスキッットである。楽天だから、当然ICTも需要なビジネスキット。

Clil2

☆この条件は、グローバルクリエイティブクラスには必須であるのは明白。そして、吉田研作先生と同僚の池田真先生は、CLILという英語の学習法を紹介。この詳しい話は、ネット検索して欲しいが、要は、ことは英語だけの話ではなく、もっと学際知の話になっている。つまりは、アクティブラーニング。

☆というわけで、安河内先生の出番。いきなりスターウォーズのテーマ大画面ではじまる東進ハイスクール流儀のスター講師のプレゼン。

☆4技能のジェダイと2技能のダースベーダーの闘いなのだと。まっ、そのレトリックは、ともかく、この4技能1兆円のマーケットに受験市場も乗り出すぞと宣言。さあ、あとは中高の先生と大学の先生の番だよと。大学入試を変えて、授業も変えよう。そうすれば教育が経済活性化の場となるのだと。

☆どうやら、帰国生、留学生のシェアを在校生比で20%以上にしようという各21世紀型教育推進校の動きは、学校の動きを超えて時代の流れそのものであることは間違いない。そういう学校に志願者が集まるのは当然だ。「御三家」なんて言葉は、安河内先生やイングリッシュナイゼーションの前では死語だなこりゃあ^^);。。。

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