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2016年中学入試【学校選択】のヒント(1)

☆2020年大学入試改革はどうなるか?アクティブラーニングはどうなるか?世の中騒然としているが、ことの発端は1957年スプートニックショックから始まっている世界全体が模索してきた知識基盤社会を支える教育という話。

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(大妻中野のグローバル教育)

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(女子校全体ではなく、気になる12校を比較してみた)

☆それが現代化カリキュラムだったのだが、冷戦中だったが故に、うまくいかなかった。国家が前面にでて、生徒1人ひとりの才能よりも国家に直接役立つ人材教育が優先したし、同時にそんな格差をつくらない形式的平等教育が必要だという考え方もでてきて両者の葛藤の紆余曲折だったからである。

☆ところが、冷戦終焉以降、グローバルな動きが加速し、言語、技術、情報、金、人材、商品などもどんどん越境的な動きになり、いよいよここにきて知識基盤社会(この「知識」は「知」というほうが適切だろう)の全貌が見えてきた。

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(前回と同じように産出)

☆こうなると、冷戦以前の20世紀型教育の指標だけで学校選択をするのは、いささか時代錯誤。かといって2020年の風景がまだ明確に見えていないから、完全に21世紀型教育だけで選択することもできない受験生/保護者は3分の2はいる。

☆そこで上記のように20世紀型教育指標と21世紀型教育指標の両方でスコアを合算し、その教育レベルを出した。

☆桜蔭などは20世紀型教育レベルだとほぼ70%は到達しているのに、21世紀型教育を加えると、27%までしか到達していない。まったく21世紀型教育をカバーしていないといえる。もちろん、同窓力でカバーしているという伝統的なパワーを持っているから、学校当局は、だからなんだというのだと一笑にふすだろう。

☆それは学校の経営マネジメントの価値観の違いだから、どちらがよいとかいう問題ではない。21世紀型教育が本当に必要だとなれば、そう動きますよというのでもよいし、今から備えておきましょうというのでもよいわけだ。

☆ただ、20世紀型教育と21世紀型教育の両方の波が、いまここでぶつかりあっていることは説明するまでもない。だから、この状況の中で、学校選択を考えるとしたら、どうするかそのヒントを探っているだけである。

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