創造的アクティブラーニング(2)
☆本日16日(水)、サイエンスコンサルタント福原将之さん(株式会社FlipSilverlining代表)とクリエイティブカフェを開いた。といっても福原さんのオフィスにお邪魔して、勝手気ままに話をさせてもらったというのが本当だが。ともあれ、知のメタコードとかそれに基づいたルーブリックを生徒がタブレットで瞬時にリフレクション出来るシステムを創ろうという対話。
☆福原さんはITエンジニアでもあるけれど、科学は言うまでもなく、心理学や哲学などの知恵が研ぎ澄まされていて、対話に没入してしまった。技術革新のみならず、発想革新もできるので、やっとこのような両方できる才能者に出遭えたとワクワクしているわけである。
☆ITエンジニアは、どうしても心理学や哲学などの見識は専門外になって、日常的な知見でアプリなど創ってしまうので、そのアプリなどを使ってもアクティブラーニングが、創造的アクティブラーニングに飛べないのが日頃から問題だと困っていたところだった。
☆そこは福原さんも同じで、学習拠点でそのような知見は難しいと言われ、どうしても知識理解定着アクティブラーニングを組まざるを得ないときがあるということらしい。
☆しかし、それは日本の教育界が知識理解レベルで十分だとしてきたところに問題があり、ITエンジニアの能力の問題ではない。
☆ところが、2020年大学入試改革に接続する中高の学習指導要領改訂の審議の中で、文科省は、「メタ認知」だとか「創造的思考」というキーワードを使い始めた。たとえば、次のような図。
☆福原さんと対話して共感したのは、この2つの図は、基本的には同じ発想で、シンプルに書けば次のようになるという話になった。
☆なんてシンプルな。原理はシンプルで、現象は複雑だとは湯川秀樹が語ったと記憶しているが、まさに。そんな話をし、仕事や活動の連携を約束して次のまたまたすてきなミーティングに向かったが、そのときこんな図が思い浮かんだ。
☆というのも、福原さんは「U理論」に造詣が深く、この理論をベースに創造的思考や科学的思考についても語ってくれた。そのときはわかった気になって聴いていたが、道々浮かんだのは、こういう図だった。
☆おそらく福原さんは、メタコードを鳥瞰コードとして捉えるのではなく、あくまで媒介コードとして捉えていたのではないか。鳥瞰的コードになると結局、アクティブラーニングはパッシブラーニングになっていまう。
☆コードは定点ではなく、媒介項として考えたほうが学びはダイナミックになる。ICTでメタコードを使う時、定点として捉えると創造的アクティブラーニングにならない。媒介コードとして活用するから、関係が輻輳化拡大化して複雑系になる。
☆21世紀型教育3.0におけるメタコードは媒介コードとしての存在価値があるのかもしれない。あとでまた福原さんと話してみよう。
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