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2016年子どもに本当に必要な学校【01)八雲学園 近藤校長本物アクティブラーニングを語る

☆八雲の説明会といえば、生徒の生徒による生徒のためのイングリッシュパフォーマンス。本日13日(日)の同校説明会は、このパフォーマンスから始まった。

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☆世間は、2020年大学入試改革で盛り上がり、多くの中高、そして大学は戸惑いを隠せない。何から手をつけてよいかわからないと不安になり、全国の私立公立問わず、この夏いろいろな研修が目白押しだった。

☆しかしながら、改革のポイントは結局は5つ。

①知識・技能

②思考力・判断力・表現力

③主体性・多様性・協働性

④英語の4技能

⑤①~④をアクティブラーニングで修得する。

☆「エッ!」と八雲に参加した受験生・保護者は思う。それもそのはずだ。いきなり4技能を習得した中1から中3、高2の生徒の表現力豊かなパフォーマンスを目の当たりにしたからだ。

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☆しかもだ。この文科省の言う「思考力」のレベルは、「創造的思考」まで要求しているのだ。 学校教育法に規定があるから当然であるが、審議会報告書で、突然そういう資料がでたのである。がしかい、八雲の場合は動じない。というのも、前生徒会会長と教師のデュエットでしかもミュージカル風の八雲の教育のデモテープを創った。もちろん、それは今回流された。

☆この前会長、ロックを歌い、グリー部でも踊って歌い、エール大学の学生を英語でもてなす。帰国生でも留学生でもない。中3のとき全員参加のサンタバーバラのアメリカ研修にはもちろん行ったが、なんて、アクティブ!クリエイティブ!!グローバルリーダー!なのだろう。

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☆近藤校長も、2020年大学入試改革がうちのような方向で変わるというのなら大歓迎である。しかし、そうならないときはどうするのだろう。子どもたちとって、未来は待ってくれないと。

☆偏差値や大学進学実績も大学入試改革も大切だけれど、自分の子どもにとって何が大切かということだ。そんな指標や話題は参考にする情報であるが、自分の子どものマインドデータではない。

☆2020年大学入試改革が本物なら、この生徒1人ひとりのマインドデータを重視するのである。知識-論理的思考力だけではなく、感性-創造的思考も鍛えられているタフでしなやかなマインドセットがなされているのかどうか。

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☆本日、今年の春菅原学年から卒業してお茶大に進学したOGがやってきていた。説明会終了後の個別相談のときの受験生/保護者の質問に回答するチューターとしてやってきたという。

3年前に吹奏楽部の部長としてインタビューさせてもらった。その時のはじけるような表情があふれていた生徒がすっかり理学部の学生らしくというか教師然とした姿(数学の教師を予定)に、八雲学園の教育力の底力に心打たれた

☆部活やイベントごとのプロジェクトチーム(委員会と呼ばれている)の活動は、文科省の望む「主体性、多様性、協働性」を育てるアクティブラーニングそのものである。

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☆説明会の中で、高3生が八雲の教育によって自分がどんなに英語力のみならず人間として成長し、世界観を豊かにできたかを熱く語った。そして、こんなに素晴らしい学校に入学して本当によかったと心から思う局面に出遭えるのが八雲ですとすてきなメッセージを投げかけた。

☆これまで、多くの八雲の在校生とOGに話を聞いてきたが、アクティブで同時に広く深いそしてしなやかな内面性を持てることへの幸せな想いはみな共通していた。

☆4技能の英語力育成、アクティブラーニング、大学進学指導、芸術鑑賞、多様なイベントを行っている学校はたしかにたくさんある。しかし、内面を育てるチュータ制度に象徴されるような対話をたくさん共有する時空で満ちている学校はそうはない。

☆2020年大学入試改革はうまくいかないだろう。なぜなら欧米のようにダイアローグという「対話」の制度的ではない内的システムを念頭に置いていないからだ。

☆「対話」なき教育は画竜点睛を欠く。双方向的授業なんて言っても、そこにどんな「対話」があるのだ?そんな難しいことは考えなくてよいといわれるだろか。本物はそんな簡単に一朝一夕でできあがるものではない。人間関係を顧みてもすぐにわかるだろう。その関係をつなぐものこそ「対話」である。

☆「対話」なき創造的思考はあり得ない。「対話」なき主体性・多様性・協働性もあり得ない。「対話」がなくてできるものは、人から与えられた「知識」を憶える事だけである。

☆2020年大学入試改革を本当にやるのならば、「対話」を教育の中に流し込まなければならない。「対話」は常に「葛藤」がつきもので、矛盾を乗り越え行くものである。そんな面倒なことをタフにやりきる教師が八雲以外にいるだろうか?

☆もちろん、数少ないがいる。そんな教師がいる学校こそいまここで子どもにとって必要な学校なのである。

☆放課後、菅原学年のOGがチュータとして進路指導のアドバイザーになっている。この「対話」の伝統こそ八雲学園が進化し続けるエネルギーである。

☆それにしても、近藤校長が一瞬PIL(ペアになって教え合う)アクティブラーニングを保護者とやろうとした。「こうやるんですよ」と。その校長の姿勢だけで会場はアクティブラーニングとは何か理解したという空気が流れた。さすがである。

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