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2016中学入試 どうなる私立中学【06】東京女子学園 人気高まる兆し

☆☆首都圏模試センターWebサイトに掲載されている9月度の各校志望者数(前年比と成績分布)のデータ「度数分布表」によると、東京女子学園の志望者数も増え、かつ平均偏差値もあがっている。

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(東京女子学園では、21世紀型教育2.0から21世紀型教育3.0に転換するための研修や議論が頻繁に行われている。)

☆問題解決力をベースにしたPISA型入試を導入したり、学校全体で一丸となってアクティブラーニングに取り組んでいる雰囲気が少しずつ辰巳校長補佐のfacebookなどで口コミが広がっているのだろう。

☆リセマム9月10日によると、

大学通信が運営する携帯サイト「教育進学総合研究所」は9月10日、面倒見が良い中高一貫校ランキングを発表した。首都圏の学習塾の塾長、教室長を対象としたアンケートで1位に選ばれたのは、6年連続「京華」であった。

☆そして、8位に東京女子学園がランクインしている。「いいね!」ということなのだが、実はこの大学通信のリサーチはあくまで、アンケートを集計した量的リサーチの結果に過ぎない。QS世界大学ランキングのように「質的リサーチ」までしていない。

☆同校で今取り組んでいるアクティブラーニングは、「知識-理解」を定着させるレベルや「論理的アクティブラーニング」から「創造的アクティブラーニング」に飛躍しようとしている。

☆創造的アクティブラーニングレベルでは、創造的思考、創造的コミュニケーション、創造的表現力の3点セットが必要になる。

☆つまり、東京女子学園の「面倒見の良さ」は、京華のような「知識-理解定着」の面倒見の良さではなく、知識を活用ししながら新たな知の発見をしていく「創造的アクティブラーニング」における「創造的コミュニケーション」があるという意味で「面倒見がよい」のである。

☆このような質的リサーチの視点で見ると、量的リサーチの結果がさらに立体的に見えてくる。学校選択は、量的リサーチのみならず、質的リサーチも考慮に入れると、わが子にとって本当に必要な学校を見つけることができる。

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