2016中学入試 どうなる私立中学【07】開智グループ相乗効果
☆開智日本橋の志望者数は、首都圏模試センターWebサイトに掲載されている9月度の各校志望者数(前年比と成績分布)のデータ「度数分布表」によると、やはり大きく伸びている。
☆開智国際のソフトパワーは、ベースは開智。しかし、IBのMYPの候補校になるほど、IB型のアクティブラーニングや哲学授業など新しい取り組みにも力を入れている。
☆開智グループは、年に何回か小学校から大学まで一堂に会して研修を行うから、互いのソフトパワーのシェアができる総合学園。
☆特に新しい取り組みをする段階で、いきなり哲学授業を導入するというのは、ちょっとあり得ない。
☆なぜなら、この文化は欧米なら当然なのだが、実利主義的日本の文化には合わないから、周りの顔色を見て、やりたくてもやれないのが実情。
☆しかし、グループのリーダー青木先生は、子どものように眼を輝かして、一番大切なものをやるのが優先順位というものでしょうというだろう。
☆青木先生は、探求型にしろアクティブラーニングしろ、子どもの自らの「気づき」がポイントだという信念をもっている。「気づき」がないのにいくら学んでも、学びは身につかない。逆に「気づき」があればそこからいくらでも探究活動は広がり深くなる。
☆IBのDPにも、いずれ挑戦するだろうが、そのプログラムの1つTOK(知の理論)の授業のような哲学授業は先取りしておこうというのだろう。
☆文科省も創造的思考などと言い始まったが、「学びを通じて」のという条件がついている。この条件は、思いつきは創造的思考ではないよとハーバード大学のガードナー教授の考え方を敷衍したものだろう。
☆じゃあ学びを通じての創造的思考とは何だろう?複眼思考ができる準備の道を歩んでいく過程で、新しい知識を見いだしていく思考様式。知識を憶えるのではなく、知識とは新たに意味を付加した新しく生きる知識に変容しする創造的思考を大切にしていこうよということだろう。
☆知識を憶えることがダメなんじゃない。知識が新しくならないということは考えていないということだから、それでよいのかということ。
☆欧米で哲学とは新しい知識を発見したり生み出したりすることを意味する。あらゆる教科の知識の起源に迫る思考様式。それを創造的思考と呼ぶ。
☆開智日本橋は、開智グループと相乗効果を生み出しながら、日本の教育を開いていく智を創造する学校。そのような学校の歴史をいっしょに創っていくことは、どんなにワクワクすることか。受験生/保護者の期待は膨らむ。
☆そして、最近発表されたQS世界大学ランキングで、シンガポールや中国、台湾などアジアの大学の日本の大学を乗り越えていくグローバルな動きに対応する海外指導もしていくという先見性。受験生/保護者の未来への不安を未来への希望に変える学校であることはどうやら間違いなさそうだ。
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