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2016中学入試 どうなる私立中学【09】 共立女子 先進性 インパクト!

☆共立女子が、その先進性をアドミッションポリシー、カリキュラムポリシーとして明確化し、可視化する動きを見せている。9月の首都圏模試の志望者動向を見ると、B日程(2月2日)は前年対比198%である。

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(今年校長に就任された児島先生は、共立女子の教育活動の歴史の連続性があるからこそ、「いまここで」最も先進的教育ができるのだと、丁寧に具体的に歴史と先進性の関係を語る。)

☆この注目度の高さは、昨年が女子校はサンデーショックだったのが、今年平常に戻ったということもあるが、それ以上にC日程(2月4日)入試で、「合科型論述テスト」「算数」「面接」という新しい中学入試を実施するその根本に横たわる教育の質が実に良質であるということが伝わり始めたからである。

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☆もともと、合科型のプロジェクトは「特別教養講座」として2007年から実施されてきた実績があるから、そのプロジェクトを協働して運営している各教科の先生方があっという間に、夜を徹して議論して編集を繰り返してサンプル問題を作成したという。

☆ここで大切なことは、久しい間の新教養講座の積み上げがこのような合科型論述型のテストを作成できる教師力を強化したということだけではない。実は体験を、今はやりの文科省の用語に従えばメタ認知という「共立コード」が、全教職員のみならず生徒にも共有されているからだという。

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☆随分前に3年間かけて全教職員でまとめあげた「クレド」は、4つ折りで畳んで、教職員と生徒は毎日携帯しているのだと。

☆学習者像とそれを支える2つの人間形成力と2つの学力形成力が刻まれている。これは共立の教育活動の深層にある学びの文化コードであり、それをメタ認知として活用できるように「クレド」として可視化している。

☆この共立の知のコードともいうべきメタ認知の共有は、すべての教科、すべての教育活動で普遍的に活用されるものであるそうだ。

☆したがって、今年中1から高3まで一貫した4技能を養成するグローバル教育プログラムを明快にデザインした根っこにもこの「クレド」がある。

☆シンプルな原理が生み出す多様な教育活動。このシステム思考が共立の良質教育の奥義であるが、それが今年全面的にオープンにされたのである。教育界へのインパクトは計り知れない。

☆児島先生のインタビュー記事は、21会サイトにいずれ掲載するので、乞うご期待。

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