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2016中学入試 どうなる私立中学【20】白梅学園清修の教育充実。

☆26日(土)、白梅学園清修中高一貫部の4年生(高校1年生)のすてきなプレゼンテーションがありました。今年5月にウィーン―ストラスブール・コルマール―パリを巡るEU研修に行ってきましたが、保護者にその報告をする会を開催したわけです。

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☆開会の挨拶で、硲校長は、素晴らしい体験を探究の経験にさらに発展させている生徒の様子が、今回の報告の内容に映し出されていますと、同校の教育の質について語りました。まずはワクワクするような体験をする。異文化との出会い、価値観の違う人々との交流を通して、気づいたことを探究の道に進めていく教育。

☆生徒の感性も知性も、ゆっくり、少し早く、そして急激にというリズムで6年間成長するようです。それが、情報誌にも取り上げられるほど進路実績が極めて高い理由の1つでしょう。

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(上記写真は同校サイト「4年EU研修」から)

☆報告会のプログラムは、3部構成。

①研修旅行先の都市の歴史や経済、文化などについて、基礎データに基づいた発表。ウィーン、アルザス(ストラスブール、コルマール)、パリ。

②①に基づいた「都市間比較の考察」。パリ、ウィーン、銀座の都市の比較をして、日本の都市の未来を考える。

③CEEJA(日本学を研究しているアルザスのシンクタンク)のチューター、学生、徳江先生との交流の実践報告。

☆①は、実際に自分たちの目で見てきたこと、耳を傾けてきたこと、歩いてきたことと帰国後調べたことを統合し、主観的な想いを公共的なレベルにまとめあげていました。電子ボードをさくさく使い、プレゼンの機会の多い同校のふだんの教育の良質なところが自然とあらわれていました。

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☆②は、EU研修は、国連や欧州評議会なども訪れ、インターナショナリゼーションとグローバリゼーションの2つの歴史の流れが押し寄せている姿を体感してくることがベースです。その歴史の転換に気づくためにも、帝国ハプスブルグ家から近代化していく都市の様子や実はそれがアートやヒューマニズム的な思想に反映しているので、各都市で美術館や歴史博物館も見学しています。

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☆そして、2020年東京オリンピク・パラリンピックに向けて都市をテーマにしたのが今回ののEU研修ですから、このような発展的な考察になったのだと思います。

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☆③は、研修の楽しい領域であるチューターや学生(両者ともストラスブール大学の日本学学科の大学院生と学部生)、そしてストラスブール大学の講師でCEEJAの所員である徳江先生との交流について報告がありました。ここでは、パワーポイントではなく、ムービーメイカーの動画が活用されました。同校のもう一つの特徴は、コーラスです。音楽もまた英語同様互いが共感できる共有言語でもあることを、EU研修でも感じたようです。BGMには音楽も流され、すてきなプレゼンになりました。

☆チュータとストラスブールやコルマールをフィールドワークしたり、夕食後のリフレクションで、一日の体験について気づいたことをディスカッションしたり、お世話になるばかりではなく、日本の文化についてチューターや学生とワークショップを主催したりしたアクティブに心を通わせた活動が報告されました。

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☆フィナーレは、イッツアスモールワールドをアカペラで合唱。この歌は、チュータと学生と交流した時にいっしょに歌ったもので、「世界は1つ」にあるように、EU研修旅行の大切なメッセージがこめられているそうです。それを保護者の方と共有し、このような貴重な体験をさせてくれたお母さん、お父さん、ありがとうございましたという感謝の言葉で会を締めくくりました。

☆この白梅学園清修という小さな世界で、グローバルスタンダードレベルの教育が実践されているのが了解できた報告会でした。

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