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学力を上げるための戦略 30%問題を突破する

首都圏模試センターのサイトでは、10月の「統一合判」の正答率や解答・解説などのデータベースが公開されていますこのデータベースを見れば、偏差値10を上げるのはそう難しくありません。

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☆偏差値換算表を見れば、国語や算数の偏差値が55であるのを60にアップするのは得点をおよそ10点ずつ上げればよいということがわかります。

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☆次に正答率表を見ます。正答率30%未満の問題を2つずつ探しましょう。国語の場合だったら、論説文の問2=14.1%と問8=18.8%です。これは30%には程遠いと思われる難問に見えますが、感覚的にはやはり30%問題です。

☆問8は要約の問題です。60字記述ですから、A→Bという理由と結果の関係を探すとよいわけです。要約は80字から100字くらいだと、C⇔A→Bとなります。10月25日、東京女子学園で開催された第5回21会のカンファレンスの「論述記述型思考力」ワークショップでこの要約スキルについては学びました。

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(論述記述型思考力ワークショップはチュータリング方式でした)

☆問8は、多数決主義が民主主義を崩してしまうという民主主義のパラドクス(逆説)の理解が必要で、これはC⇔Bの部分があからさまな反対関係ではなく、正しいと思っていたらいつのまにか間違ったところにむかっていたという雰囲気なので、クリティカルチェックが必要になります。

☆でも、今個性的であろうとすることは個性的でないとか、嘘つきのパラドクスなどのトレーニングなどで、パラドクスやジレンマの問いに慣れることで、手が届くようになります。おそらくこの問8はその感覚がふだんあまり意識していないことを想定して出題されていますから、そこを逆手にとりましょう。

☆要約するときに、A→Bだけではなく、C⇔A→Bまで考える習慣をつけておくと、パラドクスの問いかけにも対応できるようになります。ここに書かれていることを理解できるようになれば、他の問題もできるようになりますから、一気呵成に20点くらい解けるようになりますよ。

☆その思考力を、第5回21会カンファレンスで用意しておいたのです!

☆算数は、問6(1)=19.0%、問7(1)=22.1%、問8(1)=6.0%あたりの問題ができるようになればいきなり15点アップです。この問題は難しいというのではなく、時間的に到達できなかったとか、はじめから最後の大きな問題3題は、難問だから捨てて、大問1から5までの中で完璧をめざすという戦略だったのかもしれません。難問も(1)や(2)は、地道に数えたり、補助線に気づけばできるものが多いのです。諦めないことが肝心です。

☆地道に数えたり、補助線や隠れている条件に気づくトレーニングがポイントです。21会カンファレンスでは、数学忍者になろうという数学的思考力のワークショップもやりました。

☆正答率30%未満問題(30%問題と呼んでいます)は、いわゆる思考力型問題ですから、思考力のトレーニングを積んでいれば、解けるようになります。思考力のトレーニングとは、因果関係、比較対象の関係、カテゴライズ、パラドクスあるいはジレンマ、置き換え操作のトレーニングです。

☆この思考力を、具体的な長文や算数の問題に適用する実践トレーニングも必要です。しかし、一般に実践トレーニングはやりますが、思考力というシステムをトレーニングして適用するトレーニングはしませんね。そこが学力アップの壁です。

☆壁がわかれば、それを突破すればよいわけです。30%問題の突破が、これから大切になります。

☆ところで、10月の統一合判の国語と算数の30%問題は、開成対策問題にも活用できます。なるほど10月の開成の志望者数が倍増していました。これは11月29日の最難関模試が楽しみですね。

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