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中学受験市場の変化を映し出す2つのキーワード

☆学校の先生方と受験情報リサーチャー、ライターの方々が一堂に会する集会に参加する機会がありました。そこでの話は多肢に拡散していましたが、必ず出てくるのが、「4技能」「アクティブラーニング」です。

☆どうやらこの2つは、2016年中学入試の中核キーワードであるかもしれません。

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(かえつ有明のダッツン先生のTOK型授業は、4技能とアクティブラーニングが一体となっています)

☆もちろん、この2つの中核キーワードは、2020年大学入試改革及び新学習指導要領の動きの中で生まれてきたのですが、制度的な話については、おそらく学校内部や情報誌の取材でも一巡し、もっと具体的に何をやっているのかに焦点があたってきたのだと思います。

☆英語の「4技能」についは、私立公立問わず、英語の先生方はCLILという教授法を学んでいるという話やIB(国際バカロレア)の申請の話などに広がっていました。しかし、CLILがなんであれ、IBがなんであれ、現場の英語教育で「4技能」をやっていくことはもはや絶対条件です。

☆2020年の大学入試改革を待たず、英語だけは外部の民間資格テストで「4技能」のスコアを活用していく大学入試がすでに広まっているからです。

☆しかも「4技能」をトレーニングすると必然的に「アクティブラーニング」になってしまいます。

☆そして、日常会話だけではなく、新聞の英語記事を読み、テレビのニュースを英語で聴き、社会で起きている諸問題について英語で議論できるようになる。それについて、簡単なエッセイを書くことができるトレーニングにシフトしています。

☆ここまでくると、英語のスキルを超えて、社会について、世界についての様々な諸問題を論理的に考えるトレーニングに発展していきます。

☆当然、ニュースの枠を超えて、自分なりに問題解決をしようと探究活動が深まっていきますから、「クリティカル/クリエイティブシンキング」が発動することになります。

☆結局「4技能」「アクティブラーニング」という学びの活動は、「思考力・判断力・表現力」の育成につながるのですが、この「思考力・判断力・表現力」育成こそ2020年大学入試改革のコンセプトの1つです。

☆いろいろなプログラムや手法はありますが、要は「4技能」「アクティブラーニング」を行い、「思考力・判断力・表現力」を育成するというシンプルな学びの構図は共通です。

☆このことがさらにはっきりと示されるのが、10月25日(日)、第5回21会カンファレンスです。保護者の方は教育セミナーでその情報を収集することができるでしょう。5年生・6年生の受験生は5つのアクティブラーニングで、数学的思考力、サイエンス思考力、論述型思考力、iPadによる物語発想力、レゴによる考え方を考える視点をトータルに身につけることができるでしょう。

☆2016年中学入試において、子どもの未来に備える学校及び授業とはどんなものか、じっくり考える最後の最大の機会です。すでに定員は達していますが、好評なので、少し定員の枠を広げました。それももうすぐ埋まります。

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