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受験業界が変わる音が聞こえた。

☆先ほどまで、中高受験界の重鎮、大学受験界の重鎮と話していました。それぞれの拠って立つ局面が違うので、2020年大学入試改革の話と21世紀型教育の話の連続性と非連続性が見えて楽しいひと時でした。

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(かりに大学がかわらなくても、中高は21世紀型教育3.0に変化することが可能である)

☆2020年大学入試改革は、たしかに1点刻みのテストから英米のような才能や学びの体験を評価できるテスト制度へシステム改革をしようということだから、歓迎だが、果たしてできるかどうかは別の問題であると。

☆なぜなら、たとえQSランキングで東大京大のランキングが思わしくなくても、国内の大学ランキングは、公務員試験や会計士、司法試験の結果、医学部などのありなしなど社会制度と直接結びついているから、変わらない。

☆この国内事情を変える改革が2020年大学入試改革に求められるのだろうか。話が逆ではないか。社会システムの変更に伴って大学入試改革があるのでなければ成功はしないのではないか。

☆もちろん、変えられるところから変えるというやり方もあるが、今回の改革の背景はもう少しパラダイムシフト的要素が濃いのではないかなどいつもの情報誌などで発信される議論とは違う社会学的経済的政治的スキームで話が終始進んだのが新鮮でした。

☆一方、中学受験は、市場の原理が教育の中では相対的に機能しているから、ブランド、イノベーションのバランスを巡って競争が起こる。かつては東大にたくさん入れなければ生徒は集まらなかった。しかし、今はイノベーションでも生徒が集まるようになった。その決定的なモデルが三田国際で、二兎を追って成功しているのがかえつ有明であるというのも共通した見解でした。

☆また、伝統にあぐらをかかずに、不易流行に取り組んでいる学校として、開成、武蔵、成蹊などの例もでてきました。昨日成蹊の見学をしてきたばかりなので、実によくわかりました。

☆大学受験界の重鎮からは、文化学園大学杉並のカナダのBC州とのダブルディグリーのケースが語られたのも、大学が変わるのは社会的構造問題があるから難しいが、中高一貫校は文杉のような大胆で斬新な21世紀型教育にシフトできるという論が明快に描かれ、希望が見えました。

☆2時間ぐらい話していたので、大所高所から複眼的に考えながら話す展開となりました。受験業界自身が変わる大きな音を確かに聞いたのだと思います。

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