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11月23日公立中高一貫模試に向けて(2)

☆都立中高一貫校の適性検査は、共同作成であるから、小石川の適性検査問題を分析すれば、都内10校の問題傾向はほぼ見えてきます。ここでは、小石川の問題を分析対象にすることにします

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(分析は本間が独断と偏見で行いましたから、参考まで。横軸が中学受験生全体の正答率。縦軸がブルーム型タキソノミーによる思考のクオリティのレベル。CEFRの言語活動のクオリティの基準とブルーム型タキソノミーはだいたい重なる感じです。)

☆まずは、平成27年2月に実施された適性検査Ⅰを分析してみました。素材文は900字前後のエッセイが2つ出題されています。

☆1つ目は、木下是雄さんの「理科系の作文技術」で、2つ目は養老孟司さんの「メッセージのメッセージ」という「メタメッセージ」がキーワードの文章です。

☆学習指導要領のミニマム領域の学びでは、読めない文章ですから、送り仮名もいっぱいついているし、用語の注もいっぱい。

☆漢字比率も21%を超えますから、新聞よりも見た目も読みにくいし、内容もコラム以上の重たさなので、公立小学校だけの勉強だけではハードルが高いかもしれません。

☆ENAなどに通わざるを得ないというのは実情でしょう。

☆さて、問いですが、問1も問2も、それぞれの文章のキーセンテンスというかトピックセンテンスを15字から40字の範囲でまとめる記述問題です。

☆エッセイで、論文ではないので、中心文が冒頭や最後のパラグラフ(段落)に書かれているというわけではないですから、文章全体に散っているキーワードを幾つか拾って、まとめなければなりません。意外と難問だと思います。中学受験生全体の正答率は20%くらいではないでしょうか。

☆80字くらいで書かせたら、わりとまおめやすいのですが、ちょっと簡潔過ぎますね。これだと適性検査Ⅰを解くためのテクニックみたいなものをトレーニングする塾の役割がでてくるので、私立学校ではないのですから、もう少し規制緩和した問いの作り方が望ましいと思うのですが、出題されるのだからしかたがありません。受検テクニックを準備しましょう。

☆問3は、問1と問2のトピックセンテンス(問題では「要点」と表現されています)をふまえて、コミュニケーションとか言語について自分の考えを論理的に書く問題です。400字以上440字以内の論述ですから、一見難しいけれど、たぶん問1や問2よりも若干易しいでしょう。中間点もつくでしょうから平均正答率は30%くらい。それでも、一般的にはずいぶん難問です。

☆自分の考えといっても、内容を厳密に説明する言語のメリット、デメリットをまとめ、メリットを強調するか、デメリットの効用について強調するか、どちらかになるでしょうから、あとはそれを正当化する具体的な体験が加われば、それで400字くらいはすぐに書けてしまいます。

☆明快な理系的言語か、そうでない言語か、どちらの立場でも、論理的に説得力ある正当化がなされていればよいので、イデオロギーチェックの機能は働いていないと思いますが、問題解決型の問題になるように素材を選択したほうがよかったかもしれませんね。

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