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2016中学入試 どうなる私立中学【35】 共立女子第二 ブレイクの予感

11月首都圏模試「統一合判」の志望者数登録動向をみると、共立女子第二の志望登録者はいずれの入試も前年対比増。

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☆この状況は、共立女子第二が、大学合格実績を伸ばす教育が支持されているからだと思っていました。

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(同校サイトから)

☆しかし、実践女子の松下先生と話をしたとき、先生は、大学進学実績を上げたからといって生徒募集も増えるという時代ではないと語っていました。それでは、他にどういう要因があるのでしょうか?

☆そんなことを思いながら、九段の共立女子の社会科のアクティブラーニングの取材に行ったときのことです。児島校長や広報の金井先生と打ち合わせしているところへ、前校長の渡辺先生と共立女子第二の池田先生、戸口先生が登場しました。

☆渡辺先生は21会の顧問ですから、私が共立に取材しているというのを知っています。そこで両校の広報の先生方と相談して、情報交換する機会をコーディネートしたということのようです。

☆渡辺先生いわく、「本間さんは、どうも共立女子第二の教育を誤解しているのではないか、同じ共立グループなのだから、ちゃんと情報を共有して欲しい」ということでした。先入観を打ち砕く良い機会を頂いたわけです。

☆それにしても、共立女子と共立女子第二というのは、こんなにツーカーだったとは意外でした。法人が同じですから当然と言えば当然なのでしょうが、理事会レベルや校長・教頭レベルでコミュニケーションをとっているだけで、広報の先生方どうしでコミュニケーションをとっているとは、さすがは「ダイアローグ」の共立女子学園だと改めて感じ入りました。

☆いろいろ話しあったのですが、マーケットの分析の話題も出ていました。御三家偏差値階層マーケットは30%で、それに準ずる階層マーケットは45%。大学合格実績指標のマーケットは合わせて75%ということになります。

☆2年くらい前までは、このマーケットが100%だったのですが、この2年間で新市場である21世紀型教育マーケットが25%シェアになったわけです。2020年大学入試改革が実行されようがされまいが、この市場は世界の動きなので、日本の大学が世界大学ランキングを無視しない限り、止まりません。

☆おそらく、共立女子第二は、共立女子の21世紀型教育を参考に、その市場をターゲットに当てるかどうか学内で議論されているということなのでしょう。

☆75%市場への戦略は今まで通りでよいのですが、25%市場に対しては、新しい戦略がたしかに必要です。

☆しかも75%市場は大学合格実績や偏差値などタイトル指標で勝負ができました。ところが25%は、受験生の保護者自身が、従来型のタイトルに価値を置いていません。学校→塾→受験生という間接的なつながりも嫌がります。学校→受験生という直接的なつながりに重きを置きます。

☆ですから、タイトルではなく、自分の娘に今一番必要な学びの環境と教師との新しいコミュニケーションのあり方を見極めたいという保護者が25%いるのです。

☆この25%グループは、学校選択の方法は、口コミ評判とネットサーチで絞り込みます。そして実際に学校に訪れ、体験授業を大切にします。そこで娘が化学反応を起こして来れば意思決定はなされます。

☆75%はB2B2C戦略で、25%はB2C戦略でというわけです。中村の梅沢校長も、両方の戦略をとりますが、25%B2Cの戦略を得意としていますね。

☆戦略の具体的な中身は、企業秘密ですからここではオープンにできませんが、この戦略は、教育内容と表裏一体です。B2B2C戦略は、教育内容より広報表現が重視されます。

☆しかし、25%B2Cは、ストレートに教育内容が感動しながら伝わっていく方法です。「感動」それはアクティブラーニグという「活動」を通すとすぐに伝わります。

☆しかし、そのアクティブラーニングは、当然教育内容として、普段通りでなければ意味がありません。

☆ですから、昨日は実に興味深い教科横断型で学際的なプログラムの話がたくさんでていました。具体的には今後リリースされるでしょうが、このとき私に伝わった「パッション」は、同じように受験生/保護者にも伝播するし、すでにしているのでしょう。ここにブレイクする可能性を感じないわけにはいきません。

☆そして、改めてサイトを開きました。

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☆広大なキャンパスと森の学校であることを改めて確認しました。

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☆さらに、各部活や教科のブログを眺めていると、理科がキャンパスの自然を活用した学びを展開していることがわかりました。

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☆なるほど、「食育」が充実しているのは、ここにもつながるのかと気づきました。また「里山資本主義」などNHKで取り上げられている未来都市の在り方を学ぶ環境としてももってこいです。

☆自然体験は、都市づくりの体験でもあり、豊かな精神が育つ体験でもあり、自然の美から言葉を生み出す体験でもあり、実は悠久の人類の歴史を体験する場でもあります。

☆21世紀型教育の究極の目標は、いまここで学んでいる子どもが幸せな未来社会をつくるマインドとスキル、友愛ネットワークを身につけることです。

☆都市のど真ん中にある共立女子の生徒と共立第二の生徒が、この森のキャンパスで、新しい日本の「もののあわれ」論を世界に発信することもあるかもしれません。共立女子第二の可能性。今後注目していきたいと思います。

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