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八雲学園 本物アクティブラーニング(4) 「入試全体」が「学校の顔」

☆八雲学園の菅原先生、横山先生、衛藤先生と話す機会がありました。先生方とはずいぶん長いおつきあいで、これまで情報をシェアさせていただきました。そのたびに、八雲学園のことを理解できたと思うのですが、そう思うや、新たな発見がありました。今回もまたまた衝撃を受けました。

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(いつも生徒を見守る八雲の先生方)

☆11月八雲学園は首都圏模試センター主催の「統一合判」会場になりました。実は八雲学園が中学入試の模擬試験の会場として公開したのは初めてだというのですから意外でした。このとき、同センターの取締役の北氏が講演し、近藤校長をはじめ八雲学園の先生方の学校説明会ともジョイントしました。

☆北氏曰く、

「八雲学園の教育力が先生方1人ひとりの一挙手一投足にみなぎっているのを改めて感じた。部活の引率などで出かけている先生以外は全員が受験生と保護者をもてなしたのは言うまでもないけれど、イングリッシュパフォーマンスをする生徒のみなさん、八雲の教育と自分の志を語る高校生に多くの保護者が魅せられた」と。

☆横山先生も、多くの保護者の方がアンケートに回答してくれたのに驚いたが、さらにはじめてこんなに英語教育が充実している学校だと知りましたとか生徒のみなさんが学校を愛していることが伝わってきましたとか回答されたのを見て、さらに驚いたということです。

☆そして、まだまだ八雲学園の教育の魅力を伝えなくてはと気持ちを新たにしていました。

☆それを受けて、私が大学合格実績も上がり、教育の中身は右に出る学校がないほど充実しているのだから、最近話題になっている英語入試とか適性検査型とか思考力テストという入試はやらないのですかと問いました。

☆さらに、それだけの教育の魅力があるのだから、学校の顔である「入試問題」に八雲さんこそ反映させるのが自然ではないかと付け加えました。

☆すると、菅原先生が、「入試問題」は「学校の顔」というメタファーは荒っぽいのではないかと逆に質問されました。衛藤先生も、入試問題は思考力を要する問題ばかりですよと。

☆だいいち「思考力」ってなんですか?と。幾何の面積や面積図で考える算数的ものの見方が、中高に入って積分の考え方ににつながっていくその接点を入試問題で投げかけていますが、それは捉え方によっては、思考の入り口で、本格的な思考力にはないですよね。そういう場合は思考力テストと呼ばないのですか、本間さんは?と。

☆いや立派な思考力テストですと。ただ、それを表現しないのはなぜですか?と聞くと、やはりそれが思考力だというにはまだ検証が必要だし、たとえ、入り口でも本間さんのようにエッセンスだとは表現するには検証が必要だと。

☆菅原先生は、「入試問題」は、そういう意味では「学校の顔」の一部ですが、大学入試のようにアドミッションポリシーとは言い切れないのですよ。いつも本間さん自身、大学のアクティブラーニングと中高のアクティブラーニングは違うと言っているじゃないですか?

☆その違いは思春期を迎える中高では、知的な学び以外に心を育成する教育も含まれていると確かにいつも語っています。

☆というところまで議論していったとき、ハタと気づきました。北氏が八雲学園の魅力をなぜあれだけ語ってきかせてくれたのかが、結びつきました。

☆近藤校長は八雲学園の教育は「総合力」だと語っていますが、「入試問題」が「学校の顔」では、「総合力」にならないのだということに気づいたのです。

☆21世紀型教育は、一発ペーパー試験だけでなく、学びの体験も重視するようになると言っておきながら、その「入試問題」が「学校の顔」だというのは、私自身20世紀型教育からまだ抜け切れていなかったということですね。

☆今の公立中高一貫の適性検査もそうですが、30年くらい前私立学校も、7時から開門しますと、寒空に7時前に訪れた受験生や保護者を待たせていたことがありました。すると、塾のみなさんが、そんな管理は果たして受験生を迎え入れる姿勢として適切だろうか?リーダーを養う学校が、そんなケアもできない姿勢を示すなんてと一斉に声を上げました。

☆それ以来私立学校のホスピタリティーは向上しています。「学校の顔」とはそこから始まっているのです。「入試問題」はその「入試全体」のパーツではありますが、学校の顔全体ではありません。

☆21世紀型教育を推奨している私ですから、「入試問題は学校の顔である」から「入試への取り組み全体が学校の顔である」というものの見方にシフトしなければならないということに気づいたのです。要するに、「入試問題」は「学校の顔」であるという言説はもはや使う必要がないということですね。

☆そんなことを考えながら、耳を傾けていたのですが、すかさず横山先生が「そうはいっても何らかの表現は大事ですよ」と。さすが八雲学園、脱帽です。

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