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2016年中学入試情報【02】SGH校昭和女子中高モデル

☆年末年始、海外帰国生教育研究家鈴木さん(株式会社スタディエクステンション代表)と電話でやり取りしました。昨年までのレリフレクションと今年のビジョンのブレストですが、その中で、昭和女子大学附属昭和中学校・高校(以降「昭和女子中高」)をもっと注目すべきではないかという話になりました。

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サイトを見ながら耳を傾けると、なるほどこれは凄い。破格のグローバル教育だし、SGH(スーパーグローバルハイスクール)としての活動の広がりも相当あるということは了解できました

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(昭和女子中高サイトから)

☆使える英語を超えて活動する英語、考える英語、社会インパクトを創っていく英語の教育がしっかり行われています。21世紀型教育を行っているのですが、まだブレイクしていません。それはなぜでしょう。

☆鈴木さんは、そりゃあ本間さんはスピーチする資料をつくるときに、三大模試の前年対比ばかり頼りすぎているからですよと。たしかにそれはそうですね。300強ある首都圏私立中高一貫校の中から、限られた時間で話す時に、市場の支持率を活用するのが理解しやすいと思うからそうなってしまう。

☆しかし、実はそれだけではない。入試問題は学校の顔であるというセオリー、2020年大学入試改革流儀で言えば、アドミッションポリシーが、きちんと入試問題の内容に反映しているかということと前年対比の2軸で見ているのだけれどと回答したら、だから今回昭和女子中高は、本間さんのスピーチではでてこなかったのですとバッサリ。

☆たしかに、アドミッションポリシーを見るのなら、カリキュラムポリシーも見なければならないというわけなのです。そこで、サイトを見てすぐにわかったことは、SGHの取り組みが中高の授業に濃厚に関係しているのに、それがアピールされていないということ。本科クラスとグローバル留学コースというコースとしてはしっかりアドミッションポリーシーを訴求しているが、入試問題そのものは20世紀型教育であることがわかりました。それから、高校からはスーパーサイエンスコースを設定しています。

☆教育の質は、三田国際と共通するカリキュラムポリシーです。集まらないはずがないのですが、カリキュラムポリシーとアドミッションポリシーの一貫性が三田国際のように徹底されていないところに、ブレイクすのに時間がかかっているのです。

☆あるいは、もう一つ昭和女子中高のスクールアイデンティティである全人教育の現代化がなかなか難しいのかもしれません。私立学校の全人教育は今でも確かに魅力的ですが、そのベースはカントやキリスト教の影響が大なのです。

☆聖学院のように、マックス・ウェバーで、脱カントを議論したり、キリスト教にもプロテスタントのプロテスタントいう新しい命を吹き込んだりして、全人教育の転換ができるかどうかにかかっていますが、学内全体でモダニズムからポストモダニズム、そしてポストポストモダニズムの議論を通過しなければなりません。昭和女子中高は、この不易流行にはチャレンジしなければならないでしょう。

☆それともう一つ、SGHがSGUとの高大接続システムのモデル校の位置づけが、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」「各大学個別の独自入試」との関係できちんと語られていないところがもったないですね。すでにこのポジショニングがあるのですから、もっと受験生/保護者に布教しなければ、実にもったいない。

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☆このことは、他のSGH校にもあてはまります。現状、その点をきちんとアピールできているSGH校は順天と富士見丘となんといっても大妻中野です。SGH校が私立学校だけではなく、国公立もありますから、生徒募集のネタとして活用するのは自粛しているのでしょうが、アドミッションポリシーとして、世に伝えることは、生徒募集活動を超えて、21世紀型教育を広める使命感でもあります。

☆遠慮せずに、がんがんプレゼンして欲しいと思います。新しい女子校モデルの1つとして、今後ブレイクする予感のする学校であることは確かなのですから。

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