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2016年中学入試情報【05】模試志望者数で注目校②

☆2月3日暁星は、前年対比110%を超える勢い。2月3日浅野とある意味共通点があります。創設者浅野総一郎は安田善次郎と協力して京浜工業地帯形成に寄与し、渋沢栄一とも協力して日本の経済の土台を形成しました。

☆一方暁星出身の岩下壮一は、日本のカトリック教会の理論的精神的実践的支柱で、不二聖心を経営しながらも、神山復生病院の院長も務め、ハンセン病患者の福祉に尽力。皇室とハンセン病患者の心性をつなぐ役割も果たしました。そして、戦後の教育基本法を形成するときの人材である田中耕太郎に影響を与えたのです。しかも田中耕太郎は、カトリック人脈である小泉信三と吉田茂と協力して、現在の天皇・皇后を、軽井沢テニスコートでキューピットを演じたのでした。

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(右から2人めのかえつ有明の校長石川先生は暁星出身です。トミズムの継承者でもあります)

☆つまり、両校には、日本の紆余曲折しながらも近代化したその土台をつくった人材がいたのです。

☆その2人の精神がどくらい継承されているかわかりませんが、暁星は、岩下壮一や田中耕太郎に影響を与え、「世界法の理論」をベースに日本が教育から国際政治経済の土台をつくる精神を今も土台としていることはたしかです。

☆というのも、この精神は、浅野と違い、今もヨーロッパに無意識の層に生きていると司馬遼太郎が見抜いたトミズムが流れこんでいるからです。

☆トミズムは巨大な思想で、その後カントやヘーゲル、ハイデガーなどよってたかって撲滅しようとするんですが、なぜか生き残っているんです。

☆新進気鋭の憲法学者木村さんが、とやかくいっている比較衡量の発想も、トミズムの正義論の中の1点に過ぎません。田中耕太郎は、戦後の最高裁長官も務めましたが、内村鑑三や新渡戸稲造の弟子である南原繁と大激論を交わしているほど、戦後の思想に影響を与えました。この南原繁の流れにあるのが麻布ですけど。

☆そんなわけで、暁星は岩下壮一が学んだトミズム的発想を無意識層の中に継承しているでしょう。

☆同じカトリックでもそこが聖光とは違うところです。しかし、無意識層ではなく、意識してもらいたいとは思いますが。

☆この田中耕太郎や吉田茂と対峙したが鳩山一郎で、彼の影響下にあったのは共立女子です。

☆吉田茂が、アメリカと条約を結べば、鳩山一郎はソ連と交渉を果たします。考え方の違いはあっても、戦後日本の復興を果たした大人物たち。それが≪私学の系譜≫です。

☆その共立女子、共立女子第二も好調です。特に共立女子のC日程は、合科論述型、思考プロセス重視の算数、口頭試問型面接を行うので敬遠されるるのは覚悟の上ということですが、それでも500人以上は応募するでしょう。やはり思考力型問題を重視する生徒がこんなにいるとは、感動しました。

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