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2016年中学入試情報【07】模試志望者数で注目校④

☆恵泉、普連土が人気を集めています。両校とも新渡戸稲造の影響を受けた学校です。恵泉の創設者河井道は、戦後教育基本法を形成する委員もしていて、日本の戦後教育の土台を築いた一人です。

☆また、戦後天皇の存在を守る活動もしました。戦後教育基本法を創った人々は、田中耕太郎をはじめとするカトリック人脈と内村鑑三及び新渡戸稲造に薫陶をうけた南原繁や河井道のようなプロテスタント人脈があったのですが、彼らは皇室外交を進めるためにも尽力したようです。

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☆さて、恵泉はなぜ人気があるのか。それは2020年大学入試改革が恵泉の教育にマッチしたということもあるでしょう。創造的思考だとかアクティブラーニングだとか論述の力とか4技能の英語力というのは、まるで恵泉の教育を鏡に映したかのごとくです。

☆恵泉の教育は新渡戸稲造のキリスト教や学問に対する姿勢を引き継いでいるので、そうなるのは当然です。特にそれが象徴的に表れているのは「感話」という学びの機会です。同校サイトにはこうあります。

「恵泉教育の特徴のひとつに「感話」があります。日頃感じたり考えたりしたことをまとめたもので、礼拝のときに前に出て読みます。1人が担当するのは年に3回程度。1年生のときは原稿用紙にして3枚から4枚、6年生になると7枚から8枚は書きます。

感話を書くということは、自己を見つめ、考える作業にほかなりません。それは時に真剣な告白ともなって、聴く者の心を揺さぶります。何を述べても受け容れられるという恵泉の環境があってこそ、はじめて成り立つものなのです。

理想とする生き方、友人とのトラブル、留学から学んだこと、哲学や芸術について……多感な6年間感話を書き、また聴き続けることで、誠実に人生に向かうことを学びます。」

☆要するにリベラルアーツ教育のプロトタイプですね。実は普連土にも同じような機会が設けられています。新渡戸稲造の教育は、まさに元祖グローバル教育だったのです。

☆しかし、新渡戸文化は残念がら生徒募集がうまくいっていません。なぜでしょうか。それは新渡戸稲造の精神と学問、つまり、マインドとスキルの両方を生徒がシェアできる教育内容になっていないからです。

☆今からでも、遅くはないので、ぜひ頑張ってほしいものです。

☆そうそう、内村鑑三の影響を受けた学校と言えば、鴎友学園女子ですね。恵泉と鴎友は兄弟校みたいなものです。河井道は鴎友学園女子にも顔を出していたようですから。

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