« 2016年中学入試情報【13】倍率速報と模試情報で注目校④ | トップページ | 2016年中学入試情報【15】倍率速報と模試情報で注目校⑥ »

2016年中学入試情報【14】倍率速報と模試情報で注目校⑤

☆父母会終了後、神楽坂付近のカフェで、業界人の方が集結して、パワーランチ。一通り、2016年入試の傾向の確認と2017年入試動向の予想の簡単なブレストを行いました。2月21日までに、幾つかセッションやセミナーがありますから、それに向けての準備の準備の準備くらいです。何せまだ東京、神奈川の出願受け付けは始まっていませんから。

Mailgoo

☆そんな話の流れの中で、「アクティブラーニングと八雲」という話題がでていました。

☆八雲の教育は、本間さんの取材記事を読むと「英語教育」と「感性教育」がコアにあると思うが、それと「アクティブラーニング」というのはどういう関係にあるのかと聞かれました。

☆どうして、そういう質問をするのか尋ねると、アクティブラーニングと周りで言っているものだから、そういうときは危ないと感じるんですよと。

☆それはいわゆるなんちゃってアクティブラーニングが横行しているという最近言われているところと関係するのですか?

☆簡単に言えばそうなのだが、八雲はそういう意味ではなんちゃってでないでしょう。もっと本質的な教育をやっていると思う。それが「感性教育」だと思うのだけれど、それが急にアクティブラーニングというものだから。

☆八雲のアクティブラーニングこそ本物だと思いますよと回答すると、本物ならアクティブラーニング=感性教育ということ?ですかねと。

☆いや、アクティブラーニングは感性教育の一部ですねと答えました。

☆すると、そういう説明は一般にしている学校ありますか?そういう言葉を使っていないけれど、同じようなことは富士見丘や東京女子学園も言っていると思いますよと。

☆こういう話が業界人と出来るようになったということは、やはり受験市場の質が変容しているのでしょう。

☆ともあれ、本当はTOKを理解しないと、なかなか感性教育ベースのアクティブラーニングというのは理解が難しいかもしれません。TOKが業界に広まるのは、2016年入試以降ですから、それまで待ちましょうと回答すると、本間さんは知っているのか?と聞かれました。

☆いやたしかにTOKそのものは本で読んだだけですけど、TOKのエッセンスは結局アリストテレス―カント―ヒューム―デカルトあたりだから、そこをむしろ理解しているのであれば、応用できるのではと。

☆そんなことのほうが難しい。イギリスの教師とかそこまでやっているの?と。彼らは、イギリスばかりでなく、欧州と言っていいかもしれないけれど、中高時代から哲学やっているし、われわれが夏目漱石や源氏物語を読むように、彼らの古典ですから読むでしょうねと。もちろん、一部だけれど、その一部が教師をやっているわけですからと。

☆じゃあ、アリスとトレスとかプラトンとかとアクティブラーニングはどう関係するのか?

☆物事は、可能態から現実態が生まれるという発想があります。植物にたとえて、種=可能態、花=現実態で、それが循環していると考える発想がありますから、アクティブは現実態ですよね。

☆それに対し、パッシブは、可能態です。ギリシア語で、可能態はデュナミス、つまりダイナミクスですよ。

☆エッ、パッシブってダイナミックなの?そうですね。英語だとポテンシャルですから。ダイナミックなイメージでしょう。

☆でもパッシブって受動ではないの?その訳語が悪いのではないですか。

☆キリスト教では、パッションは受難ですし、一般に情熱です。

☆それにパッシブの派生語はおそらくパースペクティブやパーセプションなんかもあるんじゃないですかね。

☆TOKでは知るための方法の1つに「知覚」とか「感情」というのがあるんですよ。日本の教育だと、そういう主観的なものを排除しがちだから、おかしなことになるんですよ。今回もパッシブを排除してアクティブラーニングをやろうとしているからなんちゃってなんですよね。

Tok

(『平成24年8月 国際バカロレア・ディプロマプログラムにおける「TOK」に関する調査研究協力者会議』から引用)

☆やはり、相変わらず、本間さんのいっていることはさっぱりわからないけれど、「感性教育」が深く何か根源的なその生徒の潜在的才能を豊かにしていき、それを表現するきっかけがアクティブラーニングで、感性教育なきアクティブラーニングは中身のない見かけの動きということ?

☆ばっちりですと。

☆すると、もう一人の業界人が、12月の模試結果は急激に八雲は生徒志望者を増やしている。前年を追い越す勢いになっている。保護者は、直感的に感じるから、アクティブラーニングを生み出す感性教育に共感したということだと思うがと。

☆この感性教育と同じ意味で広く深い範囲でとらえているのが、富士見丘や東京女子学園の「思考力」かもしれないですねと回答したら、その業界人は、なるほど模試の結果は、両校とも前年対比がプラスになっているねと。

☆「感性教育」と「IB型思考力」あるいは「TOK型思考力」が生きるエネルギーであるということに気づき始めた受験生/保護者が増えてきたということか。やはり受験市場の質は変わってきたのでしょう。

首都圏模試の「希望の私学」で八雲が取り上げられているのは、この生きるエネルギーを養う「感性教育」が根っこにあるということだったのです。

|

« 2016年中学入試情報【13】倍率速報と模試情報で注目校④ | トップページ | 2016年中学入試情報【15】倍率速報と模試情報で注目校⑥ »

中学入試」カテゴリの記事