« 2016年中学入試情報【40】困難な時代を乗り越えるために⑪ | トップページ | 2016年中学入試情報【41】困難な時代を乗り越えるために⑫ »

2016年中学入試情報【41】困難な時代を乗り越えるために⑫

☆昨年のこの時期は「英語入試」がメディアで取り上げられました。今年は「思考力入試」です。いずれも、2020年大学入試改革と結び付けられて論じられています。

Dsc07557
(2015年10月25日の21会思考力セミナー in 東京女子学園で。21会東大生チューターと東京女子学園のチュータのコラボによる小論文編集スキルワークショップ)

☆改革の中でも4技能の英語力については、2020年を待たずして、すでに動いているので、昨年話題を呼びました。もちろん現在もこの流れは継続中です。

☆そして昨年末、文科省の審議会「高大接続システム改革会議」が「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のサンプル問題を公開し、従来の「条件付き記述式問題」以外に「自由度の高い記述式問題」を出題するという方向性を明快に打ち出したために、これは適性検査型などがモデルではなく、学力の3要素のうち「思考力・判断力・表現力」そのものを前面に出すAレベルやTOKレベル問題作成のことを示唆しているということになりました。

Dsc07592
(2015年10月25日の21会思考力セミナー in 東京女子学園で。かえつ有明の佐野先生が、感性と知性の両方を弁証法的に統一して共感的コミュニケーションを学びの空間に生み出すスーパーグローバルティーチャーとは何者か熱弁を奮いました。)

☆そこで、それを見越して3年以上前から「思考力入試」を行っていた私立学校、といってもこの言葉を前面に押し出しているのは21会校が中心ですから、自ずと聖学院、かえつ有明、共立女子、工学院、三田国際などが新聞や雑誌のメディアで、ここ数日取り上げられているわけです。

☆さて、そのような流れの2016年首都圏中学入試ですが、昨日30日現在の倍率の全体の前年対比傾向は、次のようになっています。

160130
☆ほぼ横ばいですが、やはり東京の私立学校が、「英語入試」と「思考力入試」のトレンドを創っているので、電鉄の交通便がよくなっていることも相まって、東京に受験生がシフトする傾向になっています。

Dsc07624
(昨年21会カンファレンスで、首都圏模試センター取締役統括マネージャー山下氏が、「最難関模試」を制作するにあたり、「思考コード」を徹底的にリサーチしたことについてスピーチ。すでにこの段階で、大学入試改革の新たな思考力の概念を見通していました。さすがです。やはりシンクタンクというのは、時代の知の仕掛け人ですね。首都圏模試センターの情報分析には高感度なアンテナを立てておく必要がありそうです。)

☆「英語入試」はグローバル教育の象徴。「思考力入試」は「C1英語×アクティブラーニング×ICT=現代化リベラルアーツ」の公式でとらえられている「21世紀型教育」の象徴です。神奈川はまだ「21世紀型教育」には積極的ではありませんが、山手学院や洗足のように「グローバル教育」が充実している学校には生徒が集まっています。

☆昨年騒がれた「英語入試」が象徴するグローバル教育の次は、今年騒がれている「思考力入試」が象徴する「21世紀型教育」を推進している逗子開成、湘南白百合、湘南学園、公文国際、慶応湘南藤沢が、注目を浴びることになるでしょう。もちろん注目の兆しはすでにありますが、たとえば、今年もダントツ人気の三田国際のような注目のされ方ということです。もちろん、受験生全体が増えるわけではないので、そこまで破格にはならないでしょうが、今年よりさらに注目を浴びることになるでしょう。

☆この時期の動向は、今年の傾向のみならず、来年の動向を読むのにも、重要なときです。

|

« 2016年中学入試情報【40】困難な時代を乗り越えるために⑪ | トップページ | 2016年中学入試情報【41】困難な時代を乗り越えるために⑫ »

中学入試」カテゴリの記事