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東京・神奈川2016年入試(23)聖学院の「思考力テスト」SGTの知の結晶①

☆今年の2016年中学入試で、聖学院の「思考力入試」の取り組みが、AERA、朝日新聞など多くのメディアの取材を受け、大きな話題になっています。

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(2月4日最終入試が終わった夜、お疲れのところ対応してくださった聖学院のSGTマイスター。左から伊藤先生、清水副校長、本橋先生、内田先生)

*SGT:スーパーグローバルティーチャー

☆中学入試の傾向は、塾において個別教室が増えていることからもわるように、受験生1人ひとりの才能を開花させながら、受験に臨む文脈になってきています。

☆かつてのように、一斉授業の中に置かれて、知識を記憶し、過去問の解き方を聞いて、何度も復習するという同じ方法で受験勉強するシステムは劣化しています。

☆やはり、生徒1人ひとりの才能に合った学びの方法を見いだし、その方法を生徒1人ひとりが内面化していく時代です。その生徒の才能を生徒自らが発見し活かす意思を「自分軸」と呼びます。

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☆この「自分軸」は、ハーバード大学やロンドン大学などの大学入学準備教育では“Who are you ?”と直截に問われるほど重要な問題です。2500年も前から、ヨーロッパでは、「汝自身を知れ!」というのが哲学的な大きな問いの1つで、それは今も続く果てしない物語です。

☆ところが、今までのように知識を与えられ、問題の解法のパターンを憶えていく受験勉強では、「自分軸」は廃棄されてきたのです。それが、自己肯定感の喪失になり、正義判断をゆがませ、いろいろな問題が広まってしまいました。

☆次期学習指導要領で、「思考力」のみならず、「判断力」「表現力」を前面に出して、育成していく計画になっている背景には、生徒1人ひとりの才能と「自分軸」をないがしろにしてきた従来の教育の反省がこめられているでしょう。

☆そして、2020年大学入試改革でも、世界の大学入学準備教育で、哲学が重視され、「自分とは何か?」「社会とは何か?」「自然とは何か?」「世界を創る人間とは何か?」という根源的な問いが手を変え品を変え出題されているのに、日本では今までそこを避けてきたことに気づいたのでしょう。そして、これではグローバルな舞台で対話ができない人材をつくってしまうと反省したのでしょう。

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(生徒1人ひとりの想いや才能や作品を誰よりも愛する内田先生)

☆したがって、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」や「各大学個別の独自入試」では、「思考力・判断力う・表現力」「主体性・多様性・協働性」まで試す入試問題を出題しようとしているのです。

☆今までと大きく違うのは、与えられた情報や知識を組み合わせるだけではなく、そこに「自分軸」が主体的にかかわり、なおかつそれが他者との協働につながるところまで求められてくるのです。

☆その意味で、今年のメディアは、鋭く2020年大学入試問題に最も対応しているのは、聖学院のような「思考力入試」だと察知したのでしょう。

☆「自分軸」があるから思考でき、判断でき、表現したいものが内面から湧き出てくるのです。その姿勢は「主体性・多様性・協働性」という自己肯定感を支える学び合いがなければ発揮できません。つまりアクティブラーニングということですが、聖学院の「思考力入試」は、このすべてが関係するように作られています。

 

☆SGTマイスターの1人内田先生は、学校生活、授業、人間関係、知的関係、自然と人間の感性的関係などなどあらゆるものの関係性を大切にしているから「思考力入試」を創ることができると語ってくれました。感動しました。

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