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東京・神奈川2016年入試(25)聖学院の「思考力テスト」SGTの知の結晶③

☆2月3日の「思考力テスト」入試も素敵でした。おそらくこれは海外大学の入学準備教育を知らないと正しい評価ができないと思いますが、さらりとやってしまうのが聖学院のSGTですね。(*SGT:スーパーグローバルティーチャー)

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☆カンボジアの市場の写真(先生方はタイ研修をやっているので、海外フィールドワークもやっているんですね)8枚を提供します。そして問1では、自分の気づいたことを考えます。

☆「ものづくり思考力」入試と同様に、まずは自分をその写真の場に投影します。「自分軸」がどのへんにあるか探索がはじまります。

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☆本橋先生は、

「まずは選択の意思決定からはじめるのです。意志には自分が反映しますから。自分が注目したところから考えられると、俄然鼻が膨らんでくるものです。この着想は、工学院の有山先生、かえつ有明の佐野先生、東京女子学園の落合先生などと協働して21会思考力セミナーを形づくったときに一致しました。興味と関心は、自分の立ち位置を探すところから始めたほうがよいというのは、私たち教師の共通した経験なのだと思います」と。

☆さらに、カンボジアの肉売り場と日本の精肉店の写真を全部で6枚提供し、今度は両者の違いを書きだしていきます。その上で、カンボジアの市場のメリットを考えさせます。実際には、合理的な日本のシステムよりメリットを見つけることは難しいのです。

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☆伊藤先生は、

「自分軸は本当に自分軸なのかクリティカルチェックしなければなりません。社会や制度、他人の考え方にのっかっているだけかもしれません。すると先入観に囚われている自分がいたりするでしょう。そこを崩すには、自分の知らない強烈な体験が必要で、やはりタイ研修に行くと、生徒は大きく変貌してきます。

自分の拠って立っていた薄っぺらな土台は崩れます。そこから自分軸を立てる土台作りから黙々と行動しはじめます。医者の道を選んだり、ジャーナリズムの道を選んだり。

この問いも擬似的にそんなタフな体験が強い思考をつくるというような覚悟をして、聖学院にはいってきてくれたらなあと思って創っています。当然悩むでしょう。そのとき私たちは対話をすることができます。面倒見というのは、そんな薄っぺらな土台を守ってあげることではないですね。そこをぶっ壊して、その後いっしょに考え行動を起こしていくときに伴走できる教師が、SGTでしょう」。

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☆そして、新たな問いの探究という果てしない物語が始まる。それが最終問題。物語が終わるのではなく、始まるのだ。その続きは聖学院でということであろうが、なんて興味深い男子校なのでしょうか。やはりSGTはジェダイの戦士だったという確信を抱きました。

☆実はイギリスのAレベルテストの問いかけ方やファウンデンションコースのクリティカリシンキングテストの問いかけはこのような感じです。問いのレベルや問いのビジョンの作り方が、今ままでの日本の大学入試とはまったく違いますが、2020年の大学入試問題は、Aレベルのようなスタイルになります。

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