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東京・神奈川2016年入試(26)聖学院の「思考力テスト」SGTの知の結晶【了】

2月21日(日)、21会校聖学院で「第2回21会中学入試セミナー」を開催します。新春鼎談で顔を合わせた、聖学院の副校長清水先生、共立女子校長児島先生、かえつ有明校長石川先生も登壇します。

☆そして、受験生の50%が受験する首都圏模試センターの取締役教育情報部長の北氏が、いちはやく新受験生/保護者に2016年中学入試の分析とそれを踏まえて2017年中学入試の見通しを講演します。

☆また、同センター取締役統括マネージャー山下氏は、2016年水面下で胎動が起こりながら、まだ顕在化していない新女子校モデルの動きをパネルディスカッションのコーディネートをしながら導き出します。2017年は、女子校のニュータイプ登場に期待です。

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(聖学院の最終試験終了した4日夜、2月21日に向けてコンセプチャルミーティングをしました)

☆今年の中学入試において、予め想定されていたキーワードは、「2020年大学入試改革」「アクティブラーニング」「英語入試」「適性検査型入試」などでした。

☆しかし、2月1日東京・神奈川エリアの中学入試前夜、メディアが一斉に、「2020年の大学入試問題」に対応する新しい入試「思考力入試」の取り組みを行っている学校を取り上げました。その中には、聖学院、共立女子、かえつ有明の取材も掲載されています。

☆まるで、2月21日の「第2回21会中学入試セミナー」の予告編のようで、たいへん驚きましたが、入試直前、2016年中学入試の「キーワード」に、「2020年の大学入試問題」「思考力入試」「ルーブリック」が加わりました。

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(首都圏模試センター 取締役統括マネージャー山下氏。「思考コード」というメタルーブリックを開発して、受験生の学びのリフレクションをデザイン思考できるように挑戦しています)

☆そして、山下氏がまだまだ分析結果はこれからだが、どうも2月4日以降に今までにない受験生のニュータイプの受験チャレンジが起こっているというのです。それは、昨年、首都圏模試センターでは、「公立中高一貫校模試」「最難関模試」を実施し、その採点及び分析をやりながら感じ、それが「思考力入試」の注目の世の中の感性に何か共通するものがあるというのです。

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☆この「今までにない受験生のニュータイプの受験チャレンジ」について、聖学院の先生方はすぐに共感したようです。清水副校長は、たしかにすでに特待合格を獲得しているのに、3日の「思考力テスト」入試を受験した生徒が何人かいましたが、なるほどその理由は、自分の思考力に対する挑戦だったのですね」と。

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☆本橋先生も、「その中には昨年の思考力セミナーには参加していない生徒、つまり初めて挑戦する生徒もいましたが、じっくり考える入試問題の体験を楽しんでいました。何度もこのタイプのセミナーや入試を行ってきましたから、不思議と生徒の頭の中で思考の渦が生まれているのが伝わってくるものなのです」と。

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☆内田先生は「問題を作るときに相当コンセプトについて議論するし、どういう思考を回転して欲しいかあらかじめルーブリックを創って、何度もシミュレーションしますから、生徒の思考活動とその分析が一致する感覚はありますね」とルーブリックの重要性は評価のためのみならず、学びの条件を準備することも目的の1つであることを示唆していました。

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☆伊藤先生は「ルーブリックのメタコードは、たとえばブルーム型のタキソノミーを教員研修でシェアしたりしています。学問的理論―現場の感覚―その見える化による現場理論が重なると相乗効果が生まれ、教師も生徒も学びの共感を得ます。それが学内の不思議なモチベーションアップにつながっていると確信しています」とさすがは、高校部長。カリキュラムマネジメントの極意をチラッと示してくれた。

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(聖学院のルーブリックは、学問的理論を背景に、聖学院の理念に適合させて具体的につくっているようです)

☆山下さんは、思考コードというメタルーブリックを開発して、一般的な評価表以外にその評価も活用しはじめたので、先生方の想いに共感していました。そして、「私どもの思考コードによる評価と先生方のルーブリックのすり合わせをしていくと、もっと生徒の未来の学びがわかるかもしれないですね。またすてきなヒントをいただきました」と。常に現場から新しい糸口を見いだす天才経営者に共通する感性が、そこには広がっていました。

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(「公立中高一貫校模試」と「最難関模試」で活用されています)

☆私も、首都圏模試リサーチフェロー(あくまでフェローで所属はしていません)として、「思考コード」の分析を始めていますが、「思考コード」と「正答率表」を掛け合わせると、どこが思考の壁かだけではなく、突破する「思考スキル」まで見えてきます。

☆今までは、「思考の壁」はある程度わかったのですが、その壁をぶっ壊すために、類題を解くということで解決してきたと思います。

☆それはもちろん大事なのですが、もっとピンポイントでその壁を突破する「思考スキル」を見える化・可視化して、そこをトレーニングする方が効果があがります。

☆これは、伊藤先生がかアティブラーニング型授業を行っている中で見いだす「最近接発達領域」でどのような問いを投げかけるかという教師と生徒の学び合いのシーンをテストでも見出せることになるのです。

☆聖学院に入学した生徒が、6年後大きく成長するんは、この「最近接発達領域」を先生方が見いだし、そこを飛び越えるコーチングを行っているからです。

☆「最近接発達領域」というもう少しで飛べるのにというときに出現する壁。この壁を見える化するにはリフレクション―シェアというファシリテートが肝心です。しかし、飛ぶにはピンポイントトレーニングメニューをデザインできるコーチングが必要です。このファシリテートとコーチングの統合(森も見て木を見る)を図っているのが聖学院のSGTです。

※SGT=スーパーグローバルティーチャー

☆2月21日は、僭越ながら、私も総合司会で参加します。学校の先生や塾の方では、立場上質問できないことも、どちらにも所属していない私はできてしまうので、本質を皆さまと共有できるようにしたいと思います。本当に我が子にとって必要な学校はどこなのか、我が子にとって重要な学びは何か、我が子にとって大切な真理とは何か。

☆子どもの未来は過去にこだわっていたのでは創造/想像できません。20世紀に成功してきた方法論は、有効なものもありますが、そうでないものもあります。それはあらゆる分野の歴史を見れば明らかでしょう。教育も不易流行と語られるぐらいです。しかし、子どもの未来を創造できる学校はまだ32%です。

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☆このことに気づいた受験生が、2月4日以降、新たに学校を探し始めているのです。しかし、彼らの思いにこたえる学校は入試を終えています。もう一度未来創造のチャンスを、3日までの入試を通して気づいてしまった受験生のために創ってほしいのです。

☆9日、公立中高一貫校の合格発表があります。公立中高一貫校の適性検査の倍率は5倍を超えます。ということは、80%は路頭に迷います。その中で未来創造の学校に行きたいと思う生徒もでてくると思います。

☆従来の追加入試というコンセプトではなく、そのような生徒の意志を尊重した「難関思考力入試」を10日以降に設定して欲しいものです。かえつ有明は4日に設定し、当日出願も合わせて出願数90人を突破しました。定員を満たしている未来創造の学校も、公立中高一貫校と併願している生徒が1人か2人抜けると思います。その分をチャンスに活用する積極的な新追加入試を開設する動きが出て欲しいと思います。

☆それが山下さんが感じている「今までにない受験生のニュータイプの受験チャレンジ」の渦になるのではないでしょうか。

☆中学受験は、開成のような難関校から聖学院のような未来創造校へのチャレンジの道も拓ける。そんな入試の道が開拓されることを希望します。

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