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東京・神奈川2016年入試(31 ) かえつ有明日本初ディスカッション入試=「難関思考力入試」

☆2月4日(木)、かえつ有明の最終中学入試は、「難関思考力入試」でした。日本初の「ディスカッション×小論文」入試ですから、各紙注目していましたが、果たして出願は、当日申込みもあり90名を超えました。

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(写真提供:株式会社スタディ・エクステンション代表鈴木裕之氏)

☆しかし、最近の中学入試は、2月1日から3日までで合格がほぼ決まってしまいますから、4日の受験はキャンセルが相次ぎます。まして、「難関」という言葉がついている通り、日本初のディスカッションと小論文(理数探求論述も含む)の入試です。

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☆連日の午前午後入試で疲労困憊している受験生がチャレンジしてくるかなと思っていましたが、実受験者数は50名を超えました。「知識・技能」ではなく「思考力・判断力・表現力」を競うタイトな試験であるにもかかわらず、挑戦する中学受験生がいるのに驚きです。

☆難関思考力入試は、「難関思考力テストⅠ(60分)」と「思考力テストⅡ(30分)」の2種類を受験します。Ⅰはディスカッションを通して小論文に取り組みます。Ⅱは、理数探求なのですが、理科の先生と複数の生徒のコペルニクス的転回型の対話を通して、グラフやデータから仮説を立てて、それを証明するにはいかにして可能かについて小論文を書いていくテストです。

☆ディスカッション部分についての評価は「ルーブリック」を活用します。

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(かえつ有明のパンフレットから)

☆2020年の大学入試改革は、思考力重視になりますし、アクティブラーニングという授業やフィールドワーク、探究学習などの体験も評価されます。これらは、従来の1点刻みではなく、どこのレベルまで思考できたか、表現できたか、判断できたのかを評価する、いわゆるパフォーマンス評価も導入されるわけですが、その基準はルーブリックを作成することで行われていきます。

☆しかし、このルーブリックは、プログラムごとにつくられていきますから、たとえば、6年間でどのような力が身についたのか、全貌が見えません。

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(かえつ有明の先生方は、難関思考力入試のための準備やシミュレーションを積み重ねて2月4日を迎えました。:写真提供は同校金井先生)

☆そこで、メタルーブリックによる各ルーブリックをまとめる基準がさらに必要になります。かえつ有明ではこのメタルーブリックを「知のコード」によって集約します。

☆この「知のコード」を開発する知のコードプロジェクトチームと実際にコードを活用するアクティブラーニング型授業を展開する「サイエンス科」担当教師がコラボレーションして、今回の日本初の「難関思考力入試」の作成・運営・採点などを行ったということです。

☆ここまでくるのに、実際には「サイエンス科」や「プロジェクト科」というものの見方・感じ方・考え方を学ぶアクティブラーニング型授業が行われてきた大前提があります。

☆その授業が、今回の難関思考力入試に結晶化したのだと思います。まさに集合天才の結晶です。

☆それにしても、何より受験生にとって重要なことは、このように、かえつ有明の先生方は「学習する組織」を形成していて、生徒のみならず先生方も協働して学んでいるチームだということです。

☆しかも、この学習する組織は、先生方だけではなく、当然生徒も巻き込まれ大きな渦になっています。この渦こそ同校の知的パワーです。

☆知的パワーが強いので、生徒は自分の殻を破り大きく成長します。かえつ有明の生徒は全員がそういう体験をします。そう集合天才組織なのです。

☆そんなことができるのか?と思われるかもしれません。しかし、対話があふれている環境では、生徒の発想があふれでて、好奇心が旺盛になります。そうなればなぜだろうなぜだろうとなっていくわけですから、知的成長が大きくなるは、少し考えれば了解できるはずです。

☆しかも対話と言っても、チャットとは次元が違います。これは今までの日本の教育に慣れてしまっている場合、イメージはつきにくいかもしれません。

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☆しかし、2月1日の思考力入試も、2月4日の思考力入試も、すべて対話形式になっています。「難関思考力テスト」以外はディスカッションスタイルはないのですが、問題文がすべて「対話形式」になっていて、読んいくうちに、自分が対話に参加しながら読むようにしかけられています。

☆ベースはソクラティックダイアローグですから、当事者にならなければ思考が働かないのです。

☆従来の授業は、Aという知識を教えられて、Aという知識を記憶する授業です。

☆かえつ有明の対話型授業は、Aという知識に、A´とかBとかいう多様な知識をぶつけあって、Cという新しい知識や発想を創ってしまうのです。

☆ですから、今までも対話をやって来たよと言っても、それは伝達型対話で、誰かが決めた知識を蓄積するだけでした。

☆ところが、かえつ有明の場合は、Aでいいのというクリティカルシンキングからスタートするのです。そして新たな知識や発想をつくる創造型対話なのです。

☆今の中高生が遭遇する世界では、知識が出来る以前を根源的に探求し、発想革新を生んでいく必要があります。宇宙空間がゆがんだり、磁場が逆転して、突然地球が逆回転するかもしれません。そうなったとき、既存の知識はすべて見直されます。

☆そんな馬鹿な!と思うかもしれませんが、学びとは発想革新と同質だと価値転換をする時代がそこまでやってきているのです。それを見通しているのがかえつ有明の先生方なのです。

☆ハーバードやスタンフォードの医学部でも最近発想革新を極めて重視しています。東大も実はデザイン思考の拠点です。すでにアカデミズムは地殻変動が起きています。その文脈に生徒が接続できるような進路指導が急ぎ求めれています。それに気づいていない学歴・塾歴社会の幻想を抱いている学校はまだまだ多いですね。

☆かえつ有明で、その軛(くびき)をぶっ壊す知を学ぼうではありませんか。

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