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2017年中学入試に臨む[10] 海城 新しい男子難関校のカタチを

☆2016年の海城の中学入試1回目の応募者前年対比は111.3%、2日目は107.0%といわゆる男子最難関校市場で大いに支持されました。

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(今年も、海城の校長特別補佐中田大成先生は、朝日小学生新聞・2月号外のインタビューを受けた)

☆同校校長特別補佐中田大成先生によると、「大学入試改革を含む一体的な教育改革の動きが保護者の方々にもかなり現実的なものとして感じられるようになってきたようで、それが追い風となり本校の教育の中身が高く評価された」ということです。

☆最難関校の多くは、2020年の大学入試改革がどうあれ、いつでも対応できるし、そもそも東大はすでに改革先取りの問題作りをしているから、変わらないだろうと高をくくっているのが一般的です。

☆しかし、今回の改革は、上記朝日小学生新聞の中で、中田先生が語っているように、歴史的な大きな変化の流れの一環としてのグローバル大学入試改革です。

☆グローバル政治経済の変化にシンクロしている改革であって、近視眼的な話ではないのです。ですから、中田先生の語るように、共通一次やセンタ試験を導入してきた従来のような大学入試改革なのではではなく、その背景で起こっている子どもの未来社会の大変化を見据え、大学側も、その未来を創る21世紀型スキルと歴史や社会を大局的に把握できるリベラルアーツや考える力(thoughtからthinking)まで要請する改革なのです。

☆2020年がきて、大学が本気出したらそのとき動けばよいという態度は、グローバルな視野をすでにもっている保護者にとって、たいへん不遜な姿勢ですし、保守的に映ります。世界の知の拠点、ハーバード大学やMITでさえ常にイノベーションを追究するのは共通感覚です。それなのに、日本だけ変わらなくてよいと嘯いているのは理解できないでしょう。

☆なぜなら、グローバルな舞台で活躍してりる保護者は、「自分軸」をしっかり持ちながらも多様な関係性の中で大胆に自分を変える姿勢で臨まなければ、サバイブできないということを身に染みて分かっているからです。

☆中田先生は、IBを久しい間研究しながら、海城の帰国生入試を確立してきました。そのために世界中を奔走しています。ですから、そのことをよくわかっているのです。今回帰国生入試は多少敬遠されました。

☆それは帰国生の中にも、帰国後東大に行くことを目指す生徒もまだまだ多く、海城が聖光のように東大などのドメスティック進路指導を目的に帰国生入試をしているわけではないところに敬遠される理由があるのでしょう。

☆どうも海城は「塾歴階層区」に収まりきれない新しさがあるということに、大いに期待する層と不安を感じる層がせめぎ合っている感じがします。

☆しかし、海城自身は常に革新的ですから、受験市場でできてしまった「塾歴階層区」という集団幻想を払しょくすべく動くでしょう。「塾歴階層区」の問題点は①グローバルな視野を持てないコト、②歴史の変化を俯瞰できないコト、③新しい知は新しいスキルによってさらに飛躍するというプラグマティックな価値観がないコトでしょう。

☆3つの条件を備えながら、大学合格実績もガンと出す。そのような男子校こそ未来創造社会のリーダーになる子どもたちにとって大切な知の拠点です。

このような知の拠点で、今年注目を浴びた学校が海城、そして聖学院でしょう。

☆2017年は、このような知の拠点を目指す学校が増えるでしょうか?回答は然りです。すでに、麻布、城北、桐朋、芝は動き始めていると聞き及んでいます。

☆この難関校の中での新しい動き、そして聖学院のようなオンリーワンの動きは、2017年の男子校の中学入試においても見逃すわけにはいきません。

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