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21世紀型教育の時代【11】 麻布モデル 知の越境問題③

☆今年の麻布の社会の入試問題を、「思考コード」で分類してみます。ここで活用する「思考コード」は、ブルームのタキソノミーの本間バージョンですが、首都圏模試センター、工学院、かえつ有明のものとかなり共通しています。

☆違いは縦軸である3つのカテゴリーをさらに6つの思考次元に細分化していることと横軸の考え方が、最終的には「変容」というトランスフォーミングの分類=錬金術的魔術まで要求しているところです。

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☆麻布が開成と違って、最終的には塾歴社会に巻き込まれないのは、中学入学段階から、この創造的かつ錬金術的魔術のスキルを要求しているからです。

☆目の前のなんの変哲もない物質を、蘇生する錬金術的魔術です(^^)。手品ではないですよ。手品だと「ロジカルシンキング×複合」領域の思考で十分なわけです。

☆錬金術は電気を通すプラスティックになる導電性ポリマーの発見とか、天動説をひっくりかえす地動説の発見とかそういう新たな発想を生み出す思考領域です。

☆ですから、麻布だと「塾歴社会現象」を、ひっくり返す潜在的パワーのある人材を入学させる余地を残しているわけです。

☆ところが、麻布の社会の問題は40点満点。上記思考コードのグレーの思考領域は12題あり、1題2点で、24点。

☆オレンジ領域が4題で、1題4点で、16点。

☆かりに「クリエイティブシンキング×複合×変容」の思考領域を捨てても、十分に合格するのですね。

☆こういう合理的な受験テクニックを身につけて麻布に入学する生徒が多くなると、「塾歴社会現象」以前に、麻布の危機が訪れます。ですから、もう少し「クリエイティブ×複合×変容」領域の問題を増やすことが必要ですね。麻布もまだまだ体質改善できます。

☆聖学院、工学院、桜丘、富士見丘、かえつ有明の「思考力入試」は、オレンジ領域のみで構成する入試です。グレー領域ができなくて、つまり「知識積み上げ型」の学びが不得意なために、偏差値が思うように伸びないけれど、オレンジ領域で勝負できる「発想ぶち上げ型」の学びが得意な生徒に機会をつくっているわけです。

☆2020年の大学入試問題突破準備や海外の大学入学準備には、この思考の「オレンジ領域」がものをいいます。

☆もちろん、オレンジ領域を思考していると、どうしても「知識」は必要になりますから、自ずと思考の「グレー領域」も豊かになります。

☆小学生には、「オレンジ領域→知識領域」という「発想ぶち上げ型」と「知識領域→オレンジ領域」という「知識積み上げ型」の2タイプがいます。今までは、後者だけが有利だったのですが、時代はどちらにも学びの機会をとなっています。それがアクティブ・ラーニングの本位なわけです。

☆グレー領域は左脳機能が中心で、オレンジ領域は右脳機能が中心と言い換えてもよいかもしれません。地頭というのは「オレンジ領域」ではなく、「変容」帯のことを指すと考えたほうがよいかもしれません。

☆宮台真司さんなんかは、「変容」帯の部分の能力が抜群ですからね。彼も麻布出身者なのは言うまでもありません。

☆どうやら、、「オレンジ領域→知識領域」という「発想ぶち上げ型」と「知識領域→オレンジ領域」という「知識積み上げ型」のタイプは、「地頭」タイプ、「知識偏重」タイプ、「発想偏重」タイプという多様な才能のタイプを包括できる考え方のようです。

☆この多様な才能を包括できる思考コードからみれば、今までの思考をトレーニングする学びは、上記表で言えば、濃いグレー領域の部分だけの話だったというのが理解出来るでしょう。

☆子どもたちの学びをこの領域に閉じ込めてよいといいですか?これが見えない「抑圧」であり、高ストレスを生み出す元凶でもあることに気づきますか?

☆もっと広い領域に、すべての子どもたちの思考を解放しようではありませんか!

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