« 21世紀型教育の時代【12】 工学院 驚異的変容! | トップページ | 21世紀型教育の時代【14】 渋谷教育学園が強い本当のわけ 東大現代文 »

21世紀型教育の時代【13】 北氏の2017年中学入試のパースペクティブ①

2月21日(日)、聖学院講堂で、「第2回21会中学入試セミナー」を開催。首都圏模試センターの北一成氏(取締役教育情報部長)が、どこよりもはやく、2016年中学入試の総括と2017年中学入試の動向予測の基調講演を行いました。

☆北氏の中学入試情報の切り口、その動向分析、予測は、独自のダイナミックな明治以降の教育史観によるものであり、その公正かつ信頼性のあるパースペクティブは、受験生の保護者に高い評価と支持を受けています。

Dsc07739Img960
☆つい先日も講談社「週刊現代」で、インタビューされその見識を披露していたところです。

☆さて、2016年ですが、やはり2020年大学入試改革に関心を寄せる受験生の保護者が急激に増えたことは注目に値するということでした。

☆そして、この改革が明治以来の教育の大転換ゆえに、保護者の進路に対する価値意識の変化にも影響を与えているのはないかという仮説を立て、首都圏模試センターが収集するデータに基づいて、それを検証していきました。

Img961
☆アベノミクスの前半の効果や2020年東京オリパラが東京都心の経済的期待値を高めているのか、2014年から首都圏中学受験生は増えてきているということです。

☆しかし、この経済的期待値を構成する経済社会やそれをささえる家庭層の考え方が変わってきているため、従来のように3,4年生から中学受験勉強をしなければというある程度ストレスフルな受験勉強に価値を置く志向性以外の新しい保護者層の出現が考えられるのではないかということです。

☆いわば、ストレスフル中学受験勉強層とストレスレス中学受験勉強層、あるいはこう言い換えてもよいかもしれませんが、塾歴階層区で優勝劣敗価値志向組と塾歴解放区でオンリワン志向組の大きく分けて2タイプの保護者が存在するようになったのではないかと。

☆もっと端的に言うと、202世紀型教育志向組と21世紀型教育志向組ということです。

☆それゆえ、塾を中心とした塾歴階層区の受験生は、減ってきているが、塾歴解放区の受験生は増えていて、全体では増えているという考え方です。

Img962
☆その証拠に、多様な入試が成立するようになっているのですと。2000年ごろに、適性検査型入試をやったとしても、受験生にそのニーズはなかったのですが、今ではこの入試が盛況なのです。

☆そして、今や適性検査を通り越して、聖学院やかえつ有明、桜丘、富士見丘、工学院のような「思考力入試」という2020年大学入試問題の導火線になっている思考力を養うニュータイプの中学入試がメディアに頻繁に取り上げられるようになったほどです。

☆また、中村のポテンシャル入試のように、いわゆる中学受験塾ではなく、スポーツやアートなどの習い事塾に通っている生徒のニーズにかなった中学入試まで出現するようになりました。

☆昨年2015年元旦の朝日新聞で、「英語入試」が一面を飾りましたが(これも、仕掛け人は北氏です)、2020年大学入試改革の前倒しが「4技能の英語」で行われているために、中学入試でついに定着しました。

☆帰国生でなくても、英検準2級をもっている生徒は、すでにたくさん誕生しています。彼らは中学受験勉強はしていません。しかし、準2級の小学校6年生は、学びの習慣はついているし、読解リテラシーが、日本語でも英語でもあるわけですから、伸びないはずがないのです。このようなある意味言語才能児が入学してくることは、その学校の知の水準を上げることにもつながります。

☆この「英語入試」のトレンドを最も有効活用したのが大妻中野です。受験者数も増え、歩留まり率も高く、同校の様子だけ見ていたら、中学受験は過熱気味とみえるでしょう。

☆しかも、英語の4技能の学びは、アクティブラーニングは当然というセンスなのです。2020年大学入試改革によって、学習指導要領も改訂されますが、その改訂の目玉がアクティブ・ラーニングであることは言うまでもありませんから、英語入試は授業改革にストレートに結びつくのです。

|

« 21世紀型教育の時代【12】 工学院 驚異的変容! | トップページ | 21世紀型教育の時代【14】 渋谷教育学園が強い本当のわけ 東大現代文 »

中学入試」カテゴリの記事