« 21世紀型教育の時代【13】 北氏の2017年中学入試のパースペクティブ① | トップページ | 21世紀型教育の時代【15】 逗子開成 極める教育① »

21世紀型教育の時代【14】 渋谷教育学園が強い本当のわけ 東大現代文

☆今年の東大の文理共通の現代文は、「日本の反知性主義」内田樹 編著 から出題。しかし、本当は内田さんの根っこは、「アメリカの反知性主義」リチャード・ホーフスタッター  (著) 田村 哲夫 (翻訳) という本がトリガーになっています。

Photo_4

☆要は、知を支配する権力に対するクリティカルシンキングの本。インテリゲンチャーとかインテレクトという知の権力に対して、本来的な「知」の復権を論じた書籍だと思います。

☆内田さんは、ここから大量に情報や知識を知っている知識階級が、実際には既知を振り回しているだけで、過去に生きている思考停止の権威者に過ぎないことを看破。いわゆる学尊民卑や官尊民卑を反知性主義として批判。

☆本来的「知」とは、情報や知識が成り立つ以前の背景やそれぞれの人々の想いや考えを傾聴し、互いに新しいものを協働して創り出す燃え上がる議論を進められる考える行為そのものであると考えているのでしょう。

Photo_5
☆これって、東大自身のアイロニーかな。とにかくディスカッションやダイアローグをする知を渇望しているということでしょう。この渇望こそ、2020年大学入試改革の目玉である「アクティブラーニング」のはずですが、どうも方法論だけが先行して、アクティブラーニングの反知性主義についてクリティカルチェックがなされていないのが気になりますね。

☆そういう思いも込めて、入試の場面で、内田さんに代わりに語ってもらっているのかもしれません。

☆ところで、内田さんの思考が回転するトリガーになった、「アメリカの反知性主義」リチャード・ホーフスタッター  (著)の翻訳者は誰かというと、あの田村哲夫先生です。

☆渋谷教育学園の総帥です。田村先生は校長訓話を定期的にされていますが、その訓話のレベルが、ちょうど東大の現代文であるというのは昔から言われています。

☆東大知の文化が学園に満ちているわけですね。このホーフスタッターの本についても、生徒全員と共有しているでしょう。渋谷教育学園が本当に強いわけは、理事長・校長自身が本物の学者的素養を有しているということでしょう。

☆これは、麻布の伝統でもありますね。さ・す・が!!

☆校長がハウツー本ではなくて、教養書を執筆できる学校は強いということです。かえつ有明、強くなりますね!!

Img938

|

« 21世紀型教育の時代【13】 北氏の2017年中学入試のパースペクティブ① | トップページ | 21世紀型教育の時代【15】 逗子開成 極める教育① »

中学入試」カテゴリの記事