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2016東大合格実績の季節(09) 神奈川男子校と日比谷高校の比較から

☆「サンデー毎日(2016年4月3日号)」は、全国主要高校の大学合格実績の全貌を公開しています。現段階での判明分ですから、まだ中間報告というようなものでしょうが、傾向を概観することはできます。

(表1)

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(表2)

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☆(表1)は、東大、京大、東工大、早稲田、慶応、上智、東京理科大、明治、青山、立教、中央、法政の合格数の卒業生数に対するシェア大きい順に並べています。

☆(表2)は、東大、京大、東工大、早稲田、慶応の合格数の卒業生数に対するシェア大きい順に並べています。

☆神奈川エリアの男子校の実績が21世紀型教育2.0の日比谷モデルと比べてパフォーマンスがどれくらい高いのか相対化するために、日比谷の実績を挿入しています。

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☆日比谷は、私立学校よりも恵まれた予算環境だし、それゆえ優秀な生徒が集まります。それでよいのかどうかは、今はカッコにいれるとして、進学指導重点校であり、理科教育重点校であり、グローバル教育重点校でもあります。

☆SGHアソシエイト校でもありますから、C1英語、アクティブラーニング、海外大学進学指導、ICT活用なども行っていくでしょう、高大連携、海外フィールドワークも広げていくでしょう。

☆21世紀型教育2.0のモデル校の一つの在り方を示しています。今この日比谷モデルの公立学校が増産され、日比谷に続けとばかり、西、小石川中等教育学校も実績をあげています。そしてその教育は21世紀型教育2.0です。

☆ある意味、公立復権ですが、アベノミクスは、どうやら世界経済の予想以上のデフレ状況に、前進が難しくなっています。日本の個人消費意欲も、リーマンショックの時よりも落ち込んでいると語るエコノミストが増えてもいます。

☆したがって、予算ありき(つまり国家ありき)の公立が、すべて復権するということはもとより期待ができません。

☆しかし、それでも公立学校は、格差を覚悟の上で、一部のリーダーを造っておかざるを得ないという判断をしたのでしょう。≪官学の系譜≫のメンタルモデルは、どうしても勝ち組負け組にありますから、国家対国家を意識せざるを得ないのです(もっとも、各国によって国家観が全く違うので、このような抽象的前提こそが問題なのですが)。

☆その点において≪私学の系譜≫は、一身独立して一国独立するですから、まずは個人のタレントが重要です。私学とて、2020年オリパラ前に待ち構えている経済危機を乗り越えられるかどうかわかりませんが、個人の力で世界を変える力をまず育てなければ、この危機の悪循環を断ち切ることができません。

☆この悪循環は、勝ち組負け組の発想から生まれているからなのです。≪官学の系譜≫は、このサイクルを強化する政策以外に実際にはとれないのが、現状です。

☆悪循環という森を見ないようにして、悪循環の中で立派に生息できる木をゲットする競争を勝ち抜く以外にサバイブできないのです。

☆一方≪私学の系譜≫には、現状はその悪循環を横目に見ながらも、なんとかこの悪循環を好循環に切り替えようという知恵があります。リベラルアーツがあります。

☆もちろん、悪循環が絶たれない現状でサバイブするには、私学とて、そこのルールに従わざるを得ない部分もあるのです。しかし、そういいながら、森が見えなくなってしまう場合もあります。

☆そんな中で、森も見ながら、悪循環にすっかり染まらないで、どこかでなんとか好循環に切り替える知恵を育てている私学もあります。

☆この知恵を働かせるには、復権した日比谷とつばぜり合いができる力が必要です。(表1)は、そのつばぜり合いをしている神奈川の男子私学のリストです。

☆東京私学はすでに動き始めています。次は、神奈川エリアから動き始めると、日本の子どもたちの未来の秘密の扉を開く力は増幅するでしょう。

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