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2016東大合格実績の季節(10)クオリティスクール2.0を探す

☆学校選択の軸は、大学合格実績と21世紀型教育の2軸で決まりそうな予感がします。

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☆今までは、東大、京大、東工大、早稲田、慶応、上智、理科大、明治、青山、立教、中央、法政の合格実績数の卒業生数に対するシェアが100%以上の学校を選択するのが当たり前だったと思います。

☆しかし、2015年から、三田国際のように、大学合格実績がなくても21世紀型教育2.0を行っている<クオリティスクール2.0>も注目され、ますますこの傾向が強くなってきています。

☆気になる私学を少し調べてみました。

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☆このうち21校が、大学合格実績シェア100%以上で、21世紀型教育を行っています。この領域の学校を<エクセレントスクール>としましょう。

☆9校が大学合格実績シェア100%以上で、20世紀型教育を行っています。この領域の学校を学歴社会における<エリートスクール>としましょう。

☆4校は、大学合格実績は100%未満ですが、21世紀型教育を行っています。この領域を<クオリティスクール>としましょう。今回はあえて、<トラディショナルスクール>は表には掲載しませんでした。

☆そして、この4校のうち21世紀型教育2.0を行っているのは順天です。この学校を<クオリティスクール2.0>と呼びましょう。順天はSGH校ですから、C1英語も、アクティブラーニングも、ICT活用も、高大連携や海外フィールドワークなど最先端の教育を実践しています。

☆こうした<クオリティスクール2.0>は、<エクセレントスクール>にやがてシフトするでしょう。

☆<エクセレントスクール>の中でも渋谷教育幕張のように21世紀型教育2.0を行っている学校があります。これを<エクセレントスクール2.0>と呼びましょう。

☆今後の日本の教育を牽引していく学校は、<エクセレントスクール2.0><クオリティスクール2.0><エクセレントスクール1.0>となるでしょう。別に日本の教育の牽引はどうでもよく、我が子がMARCH以上の学校に進学できればそれでよいという価値観ももちろんありです。どれが良いかの価値判断をしているのではなく、市場の支持の傾向を言っているだけです。

☆ちなみに日比谷、西、小石川中等教育学校は、<エクセレントスクール2.0>です。公立の復権の意味は、2軸でとらえなければ、時代の大きな変化を見逃します。

☆こうしてみると、<エクセレントスクール1.0>である桐朋が、今年人気だったのは了解できます。

☆また、<エクセレントスクール2.0>である共立女子は、偏差値的には、55前後ですから、今後もっと注目されるでしょう。

☆そして、上記表に載っていませんが、三田国際のような<クオリティスクール2.0>は、この座標系に収まりきれなくなるかもしれません。成蹊は<エクセレントスクール2.0>です。また、かえつ有明、桜丘、聖徳、大妻中野、成城学園、玉川学園も<クオリティスクール2.0>ですから、今後ますます注目を浴びるのは当然ですが、やはりこの座標系に収まりきれない学校になる可能性があります。

☆それから、<エクセレントスクール>と<クオリティスクール>は大学入学準備教育、<エリートスクール>と<トラディショナルスクール>は大学受験勉強という学びの方法が決定的に異なる状況が生まれてくるでしょう。

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