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21世紀型教育の時代【25】 ある中等教育学校教師の不安

ある中等教育学校の教員「みよざかえ」先生のブログ「どきどき学校 ときどきわんこ」に、「ディープ・アクティブラーニングの落とし穴 」という記事が掲載されています。おの落とし穴についての不安は、とっても大切なクリティカルシンキングセンサーなので、ぜひご覧ください。

Huan

☆同先生は、こう語っています。

学校で「イノベーター人材育成!」を目標に掲げたときに、下に書いたみたいにカリキュラムがデザインされ、そのもとに学習活動がデザインされていくわけです。

1、「イノベーター」(育成すべき人物像)の定義
2、その人物像をどんな学習方法や学習コンテンツ(国語とか数学とかの授業の組み合わせをイメージするとわかりやすいかも)を組み合わせると育成が可能になるのか計画する(これがカリキュラムデザイン ざっくりですが)
3、育成がどう「できているのか」図るための評価基準と評価方法を考える(ルーブリックの作成)
4、ルーブリックで評価する
5、その評価を生徒個人にフィードバック、教師や教科、学校全体でも評価からカリキュラムや学習活動デザインがうまく機能しているのかどうか把握
6、うまくいっていればOK,行ってないところは改善(PDCAサイクル)

それで、わたしの不安というのは、こんな感じで「イノベーター育成できましたっ!」ってちょっと胡散臭いという感じ。

☆ご自身がディープ・アクティブラーニングの実践や研究で、活躍されていますから、先生の報告を聞きに来ている周りの方々や業者の方々が、その「胡散臭い」雰囲気を醸し出しているということなのかもしれません。

☆しかし、これはやむを得ません。市場という「純粋欲望」と教育という「純粋理性」は、葛藤しないで論理的に併存してしまうのが、現代のポスト資本主義社会ですから。

☆ですから、その落とし穴は、個人の問題ではなくて、社会構造的なものです。この社会構造を変容できない限り、この不安は消えません。

☆不安というのは、危機管理より以前のリスクマネジメントの段階の最初のセンサーです。

☆果たして、この不安を紛らわすために、授業にのめり込むのか、この不安を払しょくするためにリスクマネジメントしていくのか、今の学校社会の分岐点ですね。公立だと前者になるし、私立だと後者を選択する意思決定しているところもあります。

☆それでも、激しくやると、ベネッセとかアップルとかマイクロセフトとかETSとかピアソンとかメディアとか・・・から忌み嫌われるので、ギリギリのところでの攻防戦ではありますが。

☆現状では、市場の「純粋欲望」が「純粋理性」を駆逐する流れが圧倒的に優勢ですね。

☆私としては評論家にならずに、新しい資本主義市場を創出するしかないとほぞぼぞやっています。

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