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21世紀型教育の時代【36】石川校長が新しいわけ

☆かえつ有明が生徒にとって保護者にとって1人ひとりのマインドを大切にする組織であることは、石川校長の【かえつ有明2020】~石川校長のビジョン(41)~グローバル教育について再び~>を読むとじわ~ァっと伝わってきます。しかも、誰よりも新しい価値観や見通しを持っています。

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(2月21日第2回21会中学入試セミナーで)

☆何が新しいかというと、ポストモダンの閉塞状況という困難を乗り越える発想がここにはあるからです。ポストモダンの閉塞状況というと、心理学的にも精神分析学的にも社会学的にも、だいたいこういう認識になっていると思います。

☆すなわち、国や社会、地域、組織が同心円で語られてきたイデオロギー的大きな物語はなくなり、その抑圧からの解法が、個人1人ひとりの無意識層を表出させることになり、加えてパラドキシカルにプレゼンテーション重視の教育や風潮が、収拾のつかない価値観を教室に企業に、社会に、国に溢れでている。アイデンティティ・クライシスと言ってもいいかもしれません。

☆しかもその大きな物語の喪失が、グローバリゼーションという地球規模の無意識層からバララバラの情動の広がりをもたらし、1人ひとりの経験は断片化し、その断片化ごとに感情が付与しているものだから、もはや大きな物語を構築してきた知識ではおさえがきかなくなってきている。

☆そのため、それを再び抑えつけるために、軍事力や暴力がグローバル社会をを液状化社会に導いているんだと。

☆この無意識層の表出は、まるで夢がそのまま外化したかのようで、夢のごとき断片化された経験の積み重ねが、社会における共通体験を不安定化させ、あるいは断絶させ、1人ひとりの不安は募るばかりなのだと。見通しを立てたと思った次の瞬間それは崩れてしまう。そんな不安定・不確実な無意識の荒れ狂う時代。

☆しかし、だからこそ「新しい個人」「新しい自己」「新しい自分軸」「新しい基盤」を自ら創っていくしかない。そういう新しい人間同士が協働し、新しい価値、新しい技術、新しい社会を築いていくしかない。これがポストモダニズムを乗り越える精神性であり、それは新しい教育によってサポートできるはずだという確信が石川校長にはあるのです。

☆石川校長と先週お会いして、そんな話をしたあとに、次のような啓発的なメールをいただきました。とても大事な出発点なので、公開できる範囲でご紹介します。

本間先生

おはようございます。
金曜はありがとうございました。

本当にこの2週間は・・・あり、卒業式あり、保護者会あり
・・・あり、東大2年連続合格あり・・・・ありと
休みなくジェットコースター状態でした
ようやく土日は休養が取れたのでやっと一息です

たまたまですが

http://www.ariake.kaetsu.ac.jp/contents/blog_kocho/8100/

というビジョンをまとめています。

多分、「21世紀の新市民」の登場なんでしょうね。
対立構造ではなく、また宗教でもなく
「モヤ感」と「自分軸」を兼ね備えた共感的コミュニケーションなんでしょうか。

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たしかに佐野先生・金井先生をはじめとする先生方は、現状の社会に最後に残っている精神的なボーダーの自由化を守ろうとしているんだと思います。

そうしなければ、私たちは、最後に残された希望である自由を守ることができず、追い込まれていくでしょう。

今日のミーティングは、ラジカルな会になるでしょうね。
今度機会がありましたら、お話是非お聞かせください!

現状の自分の仕事は取りあえず前を向いて進むことです!

☆石川校長は、先の校長ビジョンの中でこう語っています。

「今の若い人は、意外とそのあたりを冷静に見ているように思います。だから、見方によっては社会への参加意識が薄いように感じられてしまうのかもしれませんが、市民運動的なものに距離を置きつつも、少しずつ自分の考えをはっきりさせたいと考えているのではないでしょうか。

そういう若い人にやれ選挙に行けとか活動をしろと迫っても意味はありません。むしろ彼らが感じているモヤ感に学びの方向を示すような教育が必要なのだと思います。」

☆もちろん、ここでい「若い人」はかえつ有明の生徒も含んでいます。彼らが持っている「モヤ感」を、不安だとか断片化された情動だとかみなさず、そこからこそ「自分軸」を創りだせるのだという学びを創ってくのであるという信念が伝わってきます。

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☆石川校長の著書に「自分軸」がキーワードになっている理由がわかったような気がします。

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