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21世紀型教育の時代【41】 逗子開成 極める教育③

☆逗子開成の今年の大学合格実績も圧巻でした。東大、京大、東工大、早稲田、慶応、上智、明治、青山、立教、中央、法政の合格人数は、卒業生数のシェア219.8%です。

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(高橋校長、小西先生、三須先生、小和田先生、片山先生などからお話をお聴きしてイメージした逗子開成の教育。本間の独断と偏見ですが。)

☆東大と京大の合格数だけで比べると、神奈川男子私学ランキングでは、聖光、栄光、浅野、逗子開成、サレジオ学院、鎌倉学園という順になり、相当教育ののパフォーマンスは高いと言えるのではないでしょうか。

☆そして、そのハイパフォーマンスを支えているのは、聖光とも栄光とも浅野とも全く違う独自のリベラルアーツである「海洋人間学」にあることはすでに述べた通りです。

参照記事)

21世紀型教育の時代【15】 逗子開成 極める教育①

21世紀型教育の時代【19】 逗子開成 極める教育②

☆さて、この「海洋人間学」は、OPヨットを造り、実際に大海原に漕ぎ出でるLearning by making annd doingという得難い体験から始まります。ここで、一挙にパースペクティブ・テイキングを体得してしまいます。

☆生きるとは自分以外の仲間、自然と社会との大きな関係を創っていくことなのだという実存を感じ入るのです。

☆そして、そこから人間とは何か?自然とは何か?社会とは何か?「言語」や「数学」「科学」などの教科専門知を活用しながら、探究を深めていくのです。

☆2015年度に文科省から「教育課程特例校」として認定されたことも相まって、この探究活動はさらに深まっていきます。東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターとの連携も展開しています。

☆海洋そのものだけではなく「サイエンスコミュニケーション」という新しい学問についても学びつつ、それぞれの興味と関心を探究していく活動に進化しているのです。

「海洋における乱流の発生」

「水棲生物を模した船の高速化」

「60 Lの地球」

☆といった研究者顔負けの研究をして、昨年は、東京大学の安田講堂で行われた全国海洋教育サミットに参加し、ポスター発表をおこなってくるまでに成長したのです。なるほど、東大への道が当たり前のはずですね。

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(生徒たちが発表するために作成したポスターを小西先生と片山先生が誇らしげに見せてくれました。生徒を誇りに思う教師の眼差しがすてきでした。)

☆今年も、はやくも、東京大学大気海洋研究所の青山潤先生の講義がありました。中3生は、先入観をひっくりかえす科学的研究の醍醐味を堪能したようです。

☆科学とは、やはり絶対的客観性みたいなものはないので、常に理論負荷性があることをクリティカルチェックしながら探究していくものなのでしょうが、その積み重ねがやがてパラダイム転換を引き起こすような大発見や大発明につながるのでしょう。

☆この感覚が同校の「海洋人間学」にはあると感じ入りました。このような独自のリベラルアーツは、中高一貫という長いスパンの教育が必要です。同じ東大に合格するにしても、リベラルアーツなき解答技術だけの受験勉強だったのか、リベラルアーツを前提とした探究活動としての学びを経験したのかでは、東大卒業後の生き方に大きな違いを生み出すはずです。

☆逗子開成の教育を、大学合格実績を生み出すプロセスや環境、教師の生き様まで知るに到った人は、人生の宝物を見出したようなものだと思います。

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