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21世紀型教育の時代【43】 新しい女子校のチカラ 私立女子中学に触れる会“shishokukai”

☆今年6月7日(火)、新都市ホール(そごう横浜店9階)で、私立女子中学に触れる会“shishokukai”が開催されます。もう16年目を迎えるイベントで、東京・神奈川エリアの私立女子中学29校が一堂に会します。

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☆この会には、21世紀前夜、新しい女子校のチカラとは何かを追究する学校が集まっています。

☆桜蔭とか雙葉とかJG、フェリス、横浜共立、横浜雙葉といった女子校は、20世紀の統括型組織が形作った男性原理社会の中で抑圧されがちな女性の地位向上のために、強い女性を育成し、統括型組織の中で、女性のポジションを広げっていった役割を果たしました。

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(当日は、各学校のブースで個別相談を受けることもできますし、各校の7分間スピーチを聴くこともできます。)

☆しかし、ものごとは常に、同じ状況が続くと、両義性や多義性の意味がある種当初の思いとは違うベクトルを造りだしてしまう「呪縛」にもなります。

☆「御三家」とか「神奈川御三家」とか塾歴社会による名づけが、各学校の意志とは真逆の統括型組織の強化を促してしまったのです。

☆当局は思いもよらぬことだったでしょうが、自分たちが発信したことではないからとそれを払しょくする動きをしなかったため、統括型組織の1つの顕現である学歴社会を強化する学校として受験市場では評価されました。

☆その評価によって、生徒募集もお金をかけないで、できてしまうので、結果的に、塾歴社会に加担し、ヤヌスの顔をもってしまうことになりました。

☆そして、困ったことに、他の女子校も、御三家を頂点とする学歴社会強化の受験ピラミッド構造に繰り込まれようとしました。

☆しかし、1989年のベルリンの壁崩壊に象徴されるように、一方で統括型組織から解放されようとする動きも現れました。

☆というのも統括型組織の抑圧によって高ストレスを抱え、それに耐えきれなくなって、個人の精神は病み、それは、家族、学校、企業にも拡散し、あらゆる局面でうつ×分裂症候群が蔓延したからです。それは、今も進行中です。

☆自己肯定感が低いなどというフレーズは、うつ×分裂症候群を言い換えたものです。いじめ、不登校、学級崩壊、格差問題なども同じ構造が潜んでいます。

☆しかも、統括型組織において一握りの人間だけが、抑圧から解放されているのかというと、実は格差問題の上下に関係なく、抑圧感を抱え、うつ×分裂症候群から逃れられないでいます。

☆こんなだれも幸せになれない社会の中に、子どもたちを投げ込むことでよいのだろうか?特に女性はその中でもハンディを背負って進みます。

☆そこで、「御三家」モデルを強制的に押し付けられるのをよしとしない女子校が立ち上がったのでしょう。

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☆抑圧型組織そのものをクリティカルチェックできるような女性の育成。うつ×分裂症候群を一掃できるような女性の柔らかい知恵やタレントを開花できる教育を行っていることを前面に出しているのが、「私立女子中学に触れる会“shishokukai”」だと思います。

☆21世紀を生きる女子にとって、自分だけ上位層で生きていければよいということではなく、大切なコトは、互いに尊重し、助け合い、すべての人のタレントを活かしていく新しい社会をつくっていくマインドと知の体得です。

☆もちろん、相変わらず学歴社会はあるでしょう。しかし、学歴社会の評価だけがすべてだった時代はおわりました。だから私は「御三家」受験社会もおわりだと思っています。

☆もちろん、ある塾のようにそこを頑なに守るところも残るでしょう。しかし、圧倒的多数は、新しい社会における新しい入試市場を創りだそうとしています。新しい命は新しい器が必要です。

☆その先駆けが、、「私立女子中学に触れる会“shishokukai”」だったのです。

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