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<偏差値50>を超えるために(4)国語:ルビンの壺に気づく    

☆さて、今まで算数を素材に考えてきましたが、国語についても考えてみましょう。国語は、算数よりもコツをつかめば、ぐんと伸びます。そのコツとは基本は3つあります。まず1つ目は漢字の書き取りです。

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模擬試験は、やはり昨年4月の小6の「統一合判」を使います。正答率や、得点と偏差値換算表など貴重なデータが公開されていますから、ある程度データに基づきながら考えることが可能です。それに保護者の方、いや受験生も自分で判断できるようになるには、公開されているデータをつかったほうがよいでしょう。

☆小学校6年生には無理ではないかと思う方もいるかもしれませんが、合格した後、対話するとなかなかどうしてすばらしい戦略家がたくさんいるものです。

☆さて、「とくようひん」を書きなさいという漢字の書き取り問題は、小6の4月の段階では、正答率は19.4%でした。この問題を書けるようになると、<偏差値50>を乗り越えられると言いたいわけでは全くありません。

☆たんに「徳用品」と憶えていたからできたのか、それとも「徳用品か得用品か迷ったすえ」できなかったのかでは、後者の場合の方が<偏差値50>を乗り越える潜在的可能性が高いかもしれません。

☆というのは、後者は「損得」と「美徳」のどちらが、商品に使われるのか迷っているからですね。

☆まさにこれはルビンの壺の仕掛けです。「損得」の「得」に注目するのか、「美徳」の「徳」に注目するのかということですからね。

☆商品だから利益を優先すれば、「損得」が前面にでてきます。しかし、商品を売る側が、買い手に対して、あなたがそれを選ぶとあなたが利益を得ますよといって、売るかなあとクリティカルチェックがうまれると、やはり売り手は戦略的に、買い手を心地よくしたほうが売れるから、自分にとっては得だが、買い手にとっては、それを選ぶ人はなかなか品がありますねと「徳」を使っておこうとするかもしれませんね。

☆何か正解かはわからないのですが、こんなことを模試が終わった後に振り返ることができたなら、漢字の書き取りの学び以上のそれこそ「徳行」となるでしょう。

☆象形文字とか形成文字とか、漢字は意味と音があることを学ぶだけではなく、本来はどちらを活用してもよかったのに、いつのまにかそのように使われるようになった習慣上の問題(語用論)があるということを知って、その物語を予想してみるのもおもしろいですね。

☆そういう意味で、漢字の書き取りは、同訓異字や同音異義語を学のがコツなのです。なぜそう使われるのか、物語を友達といっしょに話し合ってみましょう。その段階で身につきます。

☆もちろん、漢字は覚えなければしかたがありませんが、物語を考えられるようになると、文章中に出てきた知識問題も、文脈から考えることができるようになり、文章読解の細部の理解に役に立ちます。

☆物語は物語、論理的文章は論理的文章、漢字は漢字と、別々に学ぶだけではなく、相互に有機的につながる視点=ルビンの壺の仕掛けを見抜く視点を身につけたら、<偏差値50>はすぐに乗り越えられるようになるでしょう。

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