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新たな動き【03】中村の梅沢校長 任期満了退任の意味

☆組織が、理想に夢に向かって進むとき、そろそろいいんじゃないのかという組織の論理が働く時がある。理想に向かっているときは、動きを感じるから、リーダーに引っ張ってもらうことに組織は意気揚々としている。

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(2016年3月28日<最終回「サクラ咲く」>が梅沢先生の校長としての最後のブログになった。当日読んだときには何か意味深だなと思ったが、それが現実となった。3月31日、梅沢校長は任期満了で退任した。)

☆ところが、夢や理想が、ちょっと停滞すると、動きを感じないから、不安になる。紆余曲折ありながら、歴史を刻むのが組織というものなのにだ。

☆しかも、停滞しているのではなく、力をタメ、次に飛躍するための時間経過だった場合、不安に負けずに勇気をもって、理想に夢に向かって進むべきだ。

☆もちろん、停滞しているのではなく、衰退していると判断した場合は、速やかに英断をして組織改革を行う必要がある。

☆私よりも若い梅沢先生が、退任されるというのは、組織はどのように判断されたのだろう。

☆中村は、キャリアデザインや国際教育で受験界及び教育界に名をとどろかせた。国際クラスからは、世界大学ランキング100位内の海外大合格の卒業生も出ているし、200以内に相当する海外大学には多数進んでいる。

☆しかし、今後の女子教育は、20世紀がつくりあげてきた男性中心社会の中で活躍するだけではなく、その枠組み自体をクリティカルチェックできる知性と柔軟性が求められる。

☆それはまさに女性の使命である。もちろん、男性も協力するが、女性自身がビジョンを発信しなくては、その協力も結局今までと変わりない男性目線の支援に過ぎない。

☆入試問題が、従来の基礎知識偏重主義的ペーパー試験こそ男性中心社会が積み上げてきたシステムである。キャリアデザイン教育も、結局はイノベーションや起業よりも、従来の企業組織や役所組織でいかに活躍できるかという就職教育の域を出ない。進路先教育ではないというのは、言うは易しいが、20世紀型格差社会を揺るがすクリティカルシンキングなきキャリアデザインは、何も変わらないと言っているに等しい。

☆そんな男性中心主義的社会に組み込まれる女子教育を行う女子校は、未来がない。だから共学校になっていくわけだ。

☆今回の梅沢校長が、自ら身を引いたというのなら、梅沢先生の意志を引き継いだ組織が出来上がったから、理想や夢に向かうことを続けるぞ!進路先教育なんかやらないぞ!という意志が伝わってくるが、任期満了で退任し、一教師として頑張りますというのは、年齢からいって腑に落ちない。

☆今春、ポテンシャル入試という新しい入試を開発実行した。従来型のキャリア教育では考えられないような入試である。のびのびと自分の感性や考えをプレゼンする高い知性と豊かな柔らかさに、口頭試問で立ち会った先生方が新しい地平を見たと聞き及ぶ。

☆この試験はおそらく来春もあるだろう。しかし、だから改革の理想は、継承されるというものではない。なぜなら、ポテンシャル入試で合格した生徒がどのように成長していくのか、そのサポートカリキュラムはこれからだからだ。

☆梅沢校長の任期満了退任は、ポテンシャル入試は生徒募集機能を果たせばよく、入学後は今までやってきた教育で十分満足できるはずだという思いが、梅沢校長、6年間よくやってくれた、もうそろそろよいだろうという組織の論理が働いたのではないかというシグナルであると思うのは、私の独断と偏見だろうか。

☆学校組織の校長は、企業のようにはいかないのだ(今時そんな企業組織があるのかわからないが)。ましてスモールサイズの組織じゃないか。プレイイングマネージャーの側面も校長のマルチな役割のうちの1つ。

☆新しいプログラムをデザインができないイノベーティブでないリーダーが、学校組織のリーダーとなったとき、その学校は夢と理想を忘れる。当面、大学進学実績さえだしていれば、サバイブはできるだろう。

☆そんな学校は、ちょっと思いめぐらせば、思い浮かぶだろう。実際、改革リーダーが任期満了という名目で退任して、改革の風がやみ、思考停止に陥ってしまった学校をいくつも見てきてもいる。大学合格実績で延命している学校を。

☆しかし、あの久しい間東大合格実績ナンバー1の開成でさえ、21世紀型教育に舵を切っている。そんなときに、大学合格実績さえだしていればというのでは、2020年を境に滅び行くだろう。

☆そのときまた考えればよいのではないかとでもいうのだろうか。迷惑を被るのは生徒である。18歳選挙直前。高校生の判断力がクリティカルシンキングを発動させるかもしれないから、そのときでよいのかもしれないが。。。

☆ともあれ、私は梅沢校長に、お疲れ様でしたとは言わない(そもそもホンマに言ってももらいたくないだろうが)。一教師でリーダーになるという綺麗ごとを言わず、前面にでてリーダーを続けてくださいと。

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