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新たな動き【18】 工学院 新中1の授業 画期的

☆工学院大学附属中学の1年生は、入学式、オリエンテーションが終わって1週間しかたっていないのですが、はやくも真摯に考え、ワクワクする学びを体験しています。

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(中1と中2のハイブリッドインタークラスは、英語の授業は一体となり3つのクラスに分かれます。1つのクラスは多読の授業でした)

☆中1と中2のハイブリッドインタークラスは、一体となって3つに分かれます。そのうちの1つのクラスは、図書館の中に開設されている洋書スペースで、多読の授業が展開していました。

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☆驚いたことに、自分で選んだ洋書を読んで、新出の単語に出合ったら、辞書(タブレット)を調べて、ノートに転記していくということだったのですが、わからない単語の数がそもそも少ないのです。それで、サクサク何冊も多読用の本を読み進んでいます。

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☆4月というこの段階で、中1でこのスピード。この英語って読めるものなのですかと、まったく失礼な話ですが、つい尋ねてしまいました。すると、超簡単ですと。どんなストーリーかとまた尋ねてみました。すると、明快に因果関係やキャラクターの特徴など教えてくれました。

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☆多読用のテキストは、すでに読んでしまえるので、分厚いペーパーバックを読んでいる生徒もいました。読解力はもはや一般の日本の生徒の高1レベルを超えているかもしれません。

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☆もう1つのクラスを見学すると、すでに有名ですが、教育ノーベル賞と呼ばれるグローバルティーチャー賞TOP10入りの高橋先生とジョン先生のチームティーチングが行われていました。

☆ケンブリッジ検定教科書<Uncover3>というCEFR基準B1のテキストを使っていました。中1と中2の混合クラスです。異常気象をテーマにテキストを丁寧に読むのかと思ったら、そうではありませんでした。

☆彼らにとっては、<Uncover3>は、いわゆる英語のテキストではなく、社会科や理科のテキストのような感じなのでしょう。読解というより、基本的なガイドラインの情報源という感覚でした。

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☆それゆえ、テキストを拡張して、各チーム気象現象の違う都市のデータが渡され、その都市をレゴで再現してプレゼンするというlearninng by makingというダイナミックな展開になっていきました。

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☆もはや<Uncover3>のテキストのレベルを超えた次元にはいっています。もちろん、配布される資料も英語で書かれているし、授業はオールイングリッシュで展開していきます。

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☆高橋先生によると、「このクラスにはすでに英検1級を取得している生徒がいるぐらいネイティブスピーカー級の生徒がいます」ということでした。なんと、はやくもC1英語レベル!しかも、中1の生徒が中2と何ら臆せず協力しているのです。尋ねてみると、「オリエンテーションでコラボレーションの重要性を体験しましたから」と。

☆また、ホンマが大げさに言っているのだろうと思うかもしれませんね。そう思った方は、ぜひ工学院のハイブリッドインターの授業を見学しにきてください。論より証拠と言いますからね。

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☆もちろん、英語のスキルの差はあります。3つ目のクラスは、中1だけのクラスです。しかし、ハイブリッドインターナショナルクラスの生徒ですから、これまた一般の日本の同年齢の生徒とは比較できないほど優れた英語力の持ち主なのです。

☆というより、英語より日本語の特別授業が必要という状況にまでなってきたというのですから、やはり驚きです。まさに、ハイブリッド!多様性!

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☆ハイブリッド特進理数クラスをも見学しました。才女鐘ヶ江先生の数学の授業でした。守破離のテンポで、講義型から個人ワーク、ピアインストラクション、考え方のプレゼンと展開していくPIL×PBL型授業でした。最近ではアクティブラーニングと呼ばれているものの本物バージョンです。

☆やはり、オリエンテーションで、生徒は、man for othersとしての自分軸に気づいたようで、チームワークが自然体でした。工学院のC1英語、PIL×PBL型授業の全面展開という大車輪は大きく弧を描いているのです。

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