新たな動き【20】 富士見丘の質の高い大学入学準備教育
☆富士見丘の大学合格実績の出方が新しい。毎年3月から4月の時期は、各校がどんな大学合格実績を出したか、大いに話題になる季節です。しかし、その実績についての話題のきっかけは、「サンデー毎日」に象徴されるような、20世紀型大学受験勉強をベースにしたものが指標になります。
☆ところが、富士見丘の大学合格実績の出方は、全く新しいのです。
☆この21世紀型教育の時代に、大学受験勉強でブランド大学に何人いれたのかという競争は、だれのためのものなのでしょうか?中高の入学入試問題は学校の顔と呼ばれています。大学合格実績の出方も学校の顔です。ここで、富士見丘の出方を見てみましょう。
(表1:2016年富士見丘大学合格実績新しいカテゴリー)
☆富士見丘の教育は、C1英語、プロジェクト型学習(昨今流行のアクティブラーニングの本物バージョン)、タブレット型ICTの導入、5×2という独自の自主探究学習(IBではTOKと呼ばれています)などが充実していて、グローバルリーダーを育成するSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校でもあります。
☆いかに教育が充実しているか、イメージしやすいと思います。その顔としての入学試験も、Will入試、思考力入試なども行い、「自分とは何か」という自分の思いや意志を大切にしていることと思考力育成を教育の中で行っていることを表明しています。
☆そして、もう一つの顔である大学合格実績の出方ですが、表1を見ればわかるように、スモールサイズの学校にもかかわらず、20世紀型教育からみてもそん色ないでしょう。
☆しかし、富士見丘はあくまで、中1から行っている自主探究「5×2」をベースに、自分の興味関心のある世界を広げ深めていける生徒本位の進学指導を行っているため、いわゆるサンデー毎日などの優勝劣敗型合格実績の出方を目指しているわけではありません。優勝劣敗型の主語は、生徒ではなく学校です。
☆富士見丘では、主語は生徒です。ただその結果、「サンデー毎日」的指標の大学に合格者をたくさん輩出するようになるという可能性は大いにあります。
☆というのも、SGH指定校になって2年目ですが、この海外大学や企業との連携によるフィールドワークの学びやB2以上の英語力を育成できる環境があるという情報が口コミで広がり、富士見丘の教育を通してグローバルな世界や学問の世界に羽ばたきたいという意志をもった生徒が増えてきているのです。
☆たしかに、今年カリフォルニア州立大学ロングビーチ校に進んでいますが、この大学に入るには、英語力はB2以上が必須条件です。また、同大学は、UC系列に格上げになるかもしれまいという話も出るほどレベルが高い大学です。
☆したがって、2020年大学入試改革以降は、このような海外大学に毎年一定数進学するようにもなるでしょう。
☆それに見逃してはならいのは、東京女子大と日本女子大の合格実績です。富士見丘が女子教育を行っているわけですから、日本の女子教育を牽引する女子大に合格するのは重要な同校の存在理由です。21世紀は新しい女子教育のカタチが求められています。その土台がここにあります。
(表2:クオリティ大学に合格者が多数)
☆また、(表1)のように、サンデー毎日的指標で表現されない大学の合格実績をみても、実にクオリティの高い教育と研究を行っている大学がズラリと並んでいます。
☆成蹊大学や武蔵大学は、海外大学への道が開けていますし、東京電機や東京都市大は、SGUには指定されていませんが、芝浦工大以上のイノベーション技術を学べる大学です。
☆つまり、富士見丘は生徒1人ひとりの探究心というニーズに応える進学指導がなされているということが、大学合格実績の出方から読み取れます。上位の生徒だけがサンデー毎日的指標の大学に合格し、そうでない生徒は予備校に行ってがんばりなさいというような20世紀型教育校とは相当クオリティが違うのではないでしょうか。
| 固定リンク
「21世紀型教育」カテゴリの記事
- 新しい対話の時代 自然と社会と精神とAIの循環ネットワーク (2023.08.12)
- 石川一郎先生のメタファー対話(2021.08.22)
- 学習指導要領の再定義の必要鵜性?(2020.08.28)
- ホンマノオト21に移動します。(2018.07.25)
- 【聖学院 生徒の未来を創るコンフォートゾーン(2)】(2018.06.28)
最近のコメント