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新たな動き【21】 大阪聖母&聖母被昇天 衝撃の21世紀型教育改革コラボレーション!

☆2016年4月14日、大阪私学に衝撃が走りました。京阪電車には車両丸ごと交通広告が掲載され、朝日新聞・読売新聞には、一面広告が打たれ、新しいサイトまで立ち上がったのです。大阪の2つのカトリック学校―大阪聖母女学院と聖母被昇天学院―が、いっせいに「21世紀型教育改革」を行うという宣言文が出されたのです。

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☆学校法人の違う2つのカトリック学校が、「21世紀型教育改革」を行うにあたり、ビジョンのみならず、その教育内容のコアの部分もかなりすり合わせて、同じ方向に進みます。こんなことは前代未聞です。

☆首都圏私立中高のうち30%は、21世紀型教育を行っていますが、教育内容のコアはそれぞれ独自路線で進んでいます。

☆しかし、今回の大阪聖母女学院と聖母被昇天学院の21世紀型教育改革は、コアコンピテンスとも呼ぶべきところも同じなのです。

・イマージョンによる4技能英語力の養成(小中高通して最終的にはCEFR基準でB2以上が目標)

・PIL×PBL型アクティブラーニング

・タブレットの導入

☆もちろん理念はカトリック的精神ですから、学校法人が異なっていても、一致団結して21世紀型教育に立ち向かえるのでしょう。プロテスタント校に比べ、カトリック校は、ヴァチカンのローマ法王のもとで1つですから、動きやすいのかもしれません。

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☆そして、ここが肝心なところですが、来年から共学校になり、それにともない、校名も変更。大阪聖母女学院は、「香里ヌヴェール学院」、聖母被昇天学院は「アサンプション国際」になります。

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☆もともと英語には力を入れていたので、2020年大学入試改革に対応する4技能英語力育成にシフトするのは、他校に比べてアドバンテージは高いでしょう。

☆アクティブラーニングについても、すでにパンフレットにブルーム型タキソノミーという世界標準の思考のレベルが何気なく埋め込まれていて、国際バカロレアやSGHなどの学校が行っている授業以上の効果をプランしていることが読み取れます。

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☆今回の2つのカトリック校(学校法人で言えば、小中高別々ですから、カトリック6校)のコラボ改革のリーダーの1人高橋博先生は、カトリック学校連盟の会長で、21世紀はますます混迷し、激動する時代となるからこそ、カトリック校の出番であるというミッションを抱き、コラボ改革を提唱しました。

☆そしてこの2つのカトリック校が隗より始めよと改革を決断したということのようです。

☆大阪、京都でも、近大グループ、関西大学グループ、立命館グループ、同志社グループで、アクティブラーニングや4技能英語、タブレットの導入を進めていますが、3つを一度に統合して行うという点では、今回の2つのカトリック学校の21世紀型教育改革は、一歩リードしているかもしれません。

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☆カトリックの教育活動は、明治維新という近代日本の光と影の混迷時代にプロテスタント校とともに日本の教育を支援しました。第2次世界大戦直後、戦争孤児をはじめ多くの子どもたちを救済しました。

☆そして高度経済成長時代と共に、カトリックの教育活動は、そのような救済の役割を終え、きたるべきときのためまで、存続するために、大学進路先教育を充実させてきました。

☆ところが、21世紀にはいって、そのときが来たのです。世界の痛みが遠くの国で起こっているのみまらず、私たちの国でも生まれています。その世界の痛みを引き起こしているのは、20世紀近代社会のゆがみであることは説明するまでもないでしょう。

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☆いまここで、もはや対岸の火事などではなく、世界の痛みを背負わされている子どもたち。カトリックの女子校が立ち上がったというのは、まさに21世紀という時代の使命でしょう。

☆おそらく首都圏で巻き起こっている21世紀型教育という技術的な改革ではなく、21世紀という時代の教育そのものの改革にカトリック女子校が乗り出したという重要な意義があるはずです。

☆もちろん、そのためには、まず自分の学校から改めていくというのでしょうが、協力者がいるということはなんと心強いのでしょうか。

☆学校としての21世紀型教育改革は、2011年秋、首都圏から始まりましたが、子どもたちの学びの場全体を21世紀型教育改革ととらえて動き出したのは、大阪が先行したということではないでしょうか。

☆もちろん、改革の道は紆余曲折の営みです。学内外から賛否両論が巻き起こり、たいへんな情況にだと思います。先生方は多種多彩なジレンマの中でクオリティの高い教育を実践しているのだと思います。対話を丁寧に行っているのだと思います。

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(4月14日 プレスリリースにて)

☆普通の学校だと臆する改革でしょう。しかし、茨の道は、カトリック学校の普遍的なロードマップです。先生方の不退転の意志と勇気、そして、何より在校生、及び保護者の強力な支援があるからこそ、子どもたちの幸せな未来の扉は開かれるのだと思います。

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☆小中高全体の改革の詳細については、今後サイトや説明会で公開されるでしょうから、今年1年その動向に注目していきたいと思います。

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