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新たな動き【28】 塾歴社会が意味するコト①

☆おおたとしまささんの「ルポ塾歴社会」(幻冬舎新書)と石川一郎先生の「2020年の大学入試問題」(講談社現代新書)は実におもしろい。どちらが表か裏かわからないが、コインの表と裏の関係になっているのです。

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☆縁あって、毎月のように大阪や京都を訪れることになり、西の教育関係者と話す機会が増えつつあります。

☆東京では、塾歴社会も2020年大学入試改革も、親和性がありすぎて、明快に語れないのですが、こちらでは、コインの表裏という密接なつながりがありながら、違いがはっきりするのです。環境が変わったからということもあるのでしょうが、なぜか、経済ベース、いや貨幣ベースで私事の自己決定がはっきりしているので、20世紀社会の行きづまりから、21世紀社会へシフトするという構図が描きやすいのです。

☆そして、その20世紀社会の行きづまりの象徴が「塾歴社会」であり、21世紀社会への兆しが、「2020年大学入試問題」であるのです。

☆ところが、東京だと、「塾歴社会」を一つの知の文化としてとらえ、行きづまりととらえることに抵抗があります。

☆また「2020年大学入試問題」はその知の文化をゆさぶるがゆえに、前に進むのに抵抗があります。

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☆ところが、こちらでは、両者は知の商品に過ぎません。商品は売れるか売れないかです。売れる方にお金をだす人がたくさんいるということだけです。

☆文化的付加価値よりも、生活社会を支える商品はどちらかです。学歴社会とか塾歴社会とかは、結局のところ知的文化価値がピラミッド階層構造の上位を占めます。

☆しかし、商品に階層構造はありません。金額の大きさの違いがあるだけです。貨幣の境界線を越境するパワーは、ある種公平さを生みます。

☆官尊民卑、学尊民卑という学歴社会、塾歴社会の文化価値をささえる発想は、貨幣の前に平等です。そして、西で感じるのは、貨幣と経済とはどうも違うということなのです。

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