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新たな動き【31】 大妻中野の意味するコト

☆首都圏模試センター(2016年4月29日)に、<動き出した2017年入試。大妻中野が2/4新設「新思考力入試」の要項を公表!>という記事が掲載。同校は、2017年の中学入試動向のランドマークとして認識されています。

☆その動向とは、もちろん今春の英語入試の成功と来春の「新思考力入試」への期待にこめられた思いですが、それだけではないようです。

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(大妻中野の新思考力入試については、ホンマノオトでも触れています。「新たな動き【19】 大妻中野 高次元入試へ」)

☆では、どんな意味が別にあるのでしょう。こんなことをちょっと考えてみてください。大妻中野の英語入試や帰国生入試の成功とは何を意味するのでしょうか。

☆それは、グローバル企業やグローバル省庁に勤務しているご家庭の子弟が、大妻中野を支持しているということをまずは意味するでしょう。そしてこのグループは、同時に、2020年大学入試改革の流れも支持するグループです。別の言い方をすれば、21世紀型教育を支持するグループです。

☆なぜ支持するのでしょう。このグループは情報をいち早く入手することができます。なんといっても、グローバルに活躍しているのですから、その最前線でリアルに情報を入手できるのです。

☆たとえば、4月29日フィスコの次のような記事は、日本の一般紙ではすぐに流されません

 米下院軍事委員会「ロシアのINF違反に対する措置で中距離ミサイル配備を検討」

☆また、4月30日時事通信では、「米、監視対象に日本初指定=為替介入をけん制」というわずか120字程度の速報が流れていますが、これについてやはり一般紙ではまだ注目されていません。

☆しかし、大妻中野の「英語入試」や「新思考力入試」を行う教育を支持するグループは、すぐに入手しているだろうし、このニュースが示唆する今後の政治経済の方向性を予想もするでしょう。

☆2016年4月のホンマノオトの訪問者がどのような産業で活躍しているか、訪問組織ランキングベスト30の内訳の割合をみると、次のようになります。

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☆大学とメーカー、情報通信が多くなります。大学だと、

成蹊大学
聖母女学院短期大学
昭和女子大学
慶應義塾大学
東京大学
工学院大学

☆というところが多いわけですが、どの大学も21世紀型教育に注目しているところばかりですね。

☆メーカーは当然輸出していますから、グローバル教育に興味を持っているでしょう。それは情報通信系も同じです。金融商社は、三井、住商が抜きんでているのですが、やはりグローバル路線に注目しているのは言うまでもありません。

☆マスメディアは朝日系が多いのですが、これは実際にグローバル教育や21世紀型教育についての特集を年間通して編集していますから、とりあえずホンマノオトにも立ち寄るのでしょう。たいして役立ないと判断しているとは思いますが(笑)。

☆ホンマノオトは、エリート型の20世紀型教育も取り扱いますが、21世紀型のクリエイティブスクールの情報も載せます。両方載せるという情報サイトもそう多くはないので、検索していると、ホンマノオトに遭遇するというケースが多いのだと思います。

☆おそらくホンマノオトのトーンと大妻中野の響きはそれほどズレているということはないでしょうから、大妻中野を支持する保護者の仕事のグループも重なってくると思います。

☆つまり、グローバルな動きの情報を俊敏に入手し、先を見通せる方々です。2020年の東京オリパラに向け、円安基調になんとか持っていきたいところですが、流れは円高にならざるを得ない。

☆メーカーも、1ドル100円という円高に耐えられる基盤を創らなければならない。大学も円高でも留学生を呼べるようにしなければならない。

☆それにはメーカーと大学は、技術革新のコラボをしなければならなくなります。ハードパワーだけではなく、ソフトパワーも重要ですが、円高に耐えられ、アジアの学生が留学に来るには、やはりハードも重要。ソフトパワーとハードパワーを統合した知の創造がポイントになります。

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(異質のものを統合するには、情操豊かな美学的センスが必須。宮澤校長はプロの声楽家)

☆それには、英語と思考力こそが基礎力となるでしょう。本当は、言語的思考力と数学&科学的思考力ということなのでしょうが、中学入試段階では、そこまで鮮明すぎると、市場がついてこれないので、英語と思考力というところがほどよい均衡点なのかもしれません。

☆ともあれ、2020年大学入試改革は、そのようなグループにとっては通過点で、その先の政治経済の動向を見通しての学校選びを行っているということなのでしょう。

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