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私学人 石川一郎先生 近況

☆今年4月、突然校長を辞めた石川一郎先生。21世紀型教育の旗手の1人で、教育現場で実践を押し進めていたので、そのニュースに大変驚きました。私よりも、中高当局が驚いたのは言うまでもありません。

☆しかし、その後急ピッチで、前嶋校長代行を中心に、21世紀型教育を超える新しい中高のカタチを創ろうと一丸となって奔走している先生方の涙ぐましい様子と「自分軸」をもって日々の学びを楽しみ深めている生徒の姿を見て、雨降って地固まるということなのかなとも思っている今日この頃です。

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(今春2月21日、中学入試セミナーで「21世紀型教育の根っこ」と題してスピーチ)

☆いったい何があったのか、組織の事情というのは、外から見ていたのでは、よくわかりませんが、もしかしたら、私学らしい話なのかもしれません。石川先生が、私学人として、「自分軸」の筋を通し、道を歩んだことは、確かで、ある種私学人のロールモデルの1つなのかもしれません。

☆あれからまだ1ヶ月ですから、詳しい話は取材できていませんが、1度私の盟友たちとの会合にも顔を出していましたし、私学の原点のひとつである国分寺崖線にある政財界人の別邸の街並みも散策しました。

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☆その後、メールでのやりとりは時々していましたが、講演依頼を受けたり執筆のための取材の機会を積極的につくり、多忙な日々をお過ごしの様子です。

☆基本長いメールはこないのですが、それだけに端的に石川先生の問題意識がどこにあるのか浮き彫りになります。

1)学びの空間の重要性

2)2020年の大学入試改革の制度論ではなく意味をきちんと理解しているかどうかが問題。

3)私学のリーダーに求められている志

☆の3点については、いつも考えをめぐらしているようです。学びの空間とは、おそらくアクティブ・ラーニングにおけるコミュニケーションとか高次思考をサポートする空間のデザインのことだと思います。

☆2020年の大学入試改革については、制度論がどうのこうのという時の政権の思惑の話が中心になっているが、いまここでの生徒の才能の開花をどうするのかが、まったくないのにある危機感を感じているということのようです。

☆制度が想定する生徒の在り方は、リアルな生徒の状況を無視するようなところもありますから、現場から見た改革論がないのは、いつの世も危ないわけです。そして、戦後教育論は、つねに制度論が優先で、リアルな生徒の在り方は、1人担任の先生に丸投げして押し付けてきたのです。その積み重ねが、現場ではどうしようもない教育格差とじわじわ広がる教師と生徒と保護者のコミュニケーション不全症候群を生み出してきたわけです。

☆そういう視角から大学入試改革を考えるには、文科省のピラミッド制度の中にいるとクリティカルシンキングは制約を受けるし、それができるはずの私学でも、学歴・塾歴社会にからめとられしたりしているところもあり、なかなか難しいという実感を、いったん現場から距離を置くことで、見えてきたものもあるということのようです。

☆そして、何より私学におけるリーダーシップの難しさです。公立学校のように、枠組みの中でリーダーシップを発揮すればよいというものではないのが私学です。

☆外部環境の変化を自らリーダーシップを発揮して、乗り越える船を創るところから始めなければなりません。決められた枠内で船を動かしていたら、いつなんどきタイタニック号になるかもしれないのです。

☆もしかしたら石川先生は、かえつ有明丸は、大丈夫である、次々と船長はうまれる環境にある。だったら、他の船の行く手を阻む氷山を破壊したり回避したりする役割を果たそうと決断したのかもしれません。

☆読書と取材とアドバイスと執筆と講演の日々の一年になるのかもしれませんね。いずれ石川家の系譜もお聞きしお知らせしようと思いますが、幕末以来、≪私学の系譜≫の家系で、私学人としてはエスタブリッシュでもあります。

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