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なぜアクティブラーニングは行き詰まるのか。<メモ書き>

☆「アクティブラーニング」という言葉が地を這い、空を舞っている。この1年で関連図書も200冊を超えると指摘する方もいる。その研修たるや、過去1年で、1000をはるかに超えるほど行われただろうし、今も継続中。

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☆しかし、アクティブ・ラーニングが、学びの考え方を変えるのであるという話。天動説が地動説にシフトするくらいのパラダイムチェンジが起こるという話がまったく議論されていない。

☆また、コミュニケーションのものの見方や感じ方も変わるということが同様に議論されていない。

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☆だから、

目的―手段

思考―知識

成長―成績

生徒―教師

授業―テスト

☆このような対立構造の枠組みで相変わらずアクティブ・ラーニングが語られ実践されている。ある有名なアクティブ・ラーニング推進者の話を聞いていると、この対立構造の配列が

目的―手段

知識-思考

成績―成長

教師―生徒

テスト―授業

☆になっている場合もあり、ああ、やはりアクティブ・ラーニングは行き詰まるなあとガックリ。

☆今回の<全国学力調査「授業で過去問題など本末転倒」 馳文科相 2016年4月20日>の朝日新聞の記事もその典型。全国学力調査は、生徒の知性と創造性の基礎がどうなっているのかを調査し、その成長を促すことを目的としているのではないか、成績はその成長曲線を表現しているだけで、二元論的に分断できないはず。

☆でも、教師の授業改善、教師の努力の監視として全国学力調査を実施しているので、実際には生徒不在なのである。成績を上げるために過去問を活用することがおかしいなどと、そもそもそうなる構造であるにもかかわらず、本末転倒だとは、まさに本末転倒ではないか。

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☆科学的ものの見方、対話の価値観、言語の心理学などのパラダイム転換のないままアクティブ・ラーニングを行っていることもまた本末転倒。

☆そのパラダイム転換を生み出すエネルギーの源泉がアクティブ・ラーニングの場なのであることを議論されたし。

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