学校選択のための評価のメガネを磨く<04>C1英語
☆前回CEFRについて、学校がどう認識しているかが重要であるということについて述べました。しかし、端的にいうと、C1英語を目指しているかどうかです。A1A2/B1B2/C1C2のレベルは、簡単に言うと、日常生活レベル/社会生活レベル/研究生活レベルとなると思います。
(聖母被昇天学院小学校6年生の国語の時間。阿弥先生は、創造性を養う巧みなプログラムをデザインして、アクティブラーニング型授業を行っています。教室は、生徒の好奇心、探究心が膨らみ、創造の竜巻が生まれています。来春、アサンプション国際小学校となり、共学化、21世紀型教育改革を実施。)
☆ですから、SGUレベルの大学や海外の大学に進みたいと思うならば、研究生活レベルの入り口であるC1英語を学ぶ環境が必須です。
☆おそらく今の中高の英語は、B1レベルがせいぜいのところでしょう。ところが、2020年大学入試改革が行われる時には、仮に国内の国立大学を受けるにしてもB2は要求されます。
☆ということは、B2を目指していたのでは、差が付きません。C1に突き抜ける学びが必要です。
☆がしかし、C1英語は研究生活レベルですから、英語のスキルだけでは、なかなか到達しません。前回も述べましたが、批判的思考や創造的思考が養われなければならないのです。もちろん、4技能英語としてです。
☆そんなことは可能なのか?そう思っていたところ、それが可能であるとピンとくるイベントがありました。
☆来春、聖母被昇天学院と大阪聖母女学院は、校名変更、共学化、21世紀型教育改革を行うということなので、21世紀型教育機構の理事石川先生といっしょに、その説明会に参加しました。
☆その日は、小学校の説明会で、授業も見学できました。授業を見て、私たちはたいへん驚きました。特に石川先生は、哲学対話の授業の実践者ですから、同小学校のアクティブラーニング型授業が、創造的思考の体験をデザインしているということにすぐに気づき、テンションがあがりっぱなしでした。
☆石川先生は中高校長でしたから、自分たちがあれだけなんとかクリティカルシンキング/クリエイティブシンキングをとフンバってきたのに、ここにその学びの泉があるではないかと。
☆英語の授業も見学しましたが、国語とか理科(見学コースにはありませんでしたが、算数など他の授業もアクティブラーニングでした)で行われているクリエイティブシンキングの体験を英語に変換できる可能性のある英語の授業でした。小学校ですから、体験レベルではありますが、これを理屈に高めて行けば、中高でC1英語は可能であるという点で私たちの意見は一致しました。
☆そして、被昇天や聖母のように小中高一貫の場合、有機的にカリキュラムデザインは、中高一貫に比べ創りやすいと確信しました。
☆昨今、中高は、帰国生や英語体験者の取り合いになっています。そのクラスは、C1レベルに到達できるからです。しかし、これからは、創造的思考の体験ができるアクティブラーニングが行われている私立小学校の生徒の取り合いにもなるでしょう。
☆もちろん、そのためには中高のカリキュラムにきちんとC1英語の環境をセットしておく必要があります。
☆その環境がある学校は、かりに中学から英語を学んでも、必ずその環境のよき影響を受けることになるでしょう。今後は、ますますC1英語が、キーワードになると思います。
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