« 21世紀型教育機構(21CEO)設立【01】グローバルゴールズ | トップページ | 新たな動き【69】聖母被昇天 21世紀型教育改革 注目浴びる »

21世紀型教育機構(21CEO)設立【02】 学力指標が変わる/を変える

21世紀型教育機構(21CEO)が、ゴールデンルール、グローバルゴールズを前提にしていて、その文脈に2020年大学入試改革があればと期待しているのには、従来の偏差値による学力指標が変わり、学歴社会や塾歴社会が崩れていく未来をみているからでもある。

☆いやこれも正確な言い方ではないかもしれない。偏差値の本来の使い方が転倒して使われ、学歴社会や塾歴社会を支える道具とされてしまったのをクリティカルチェックできるようにしようという考え方の方が妥当かもしれない。

(CS座標系)

Cs

☆21世紀型教育機構が目指す「思考力」は、LOT(Lowere order thinnking)で終わるのではなく、HOT(Higher order thinking)までの範囲をカバーする。ブルーム型のタキソノミーでいえば、LOTは「知識・理解・応用」思考レベルで、HOTは「論理的/批判的/創造的」思考レベルということになる。

☆ブルーム「型」と呼んでいるのは、ブルームに依拠しながらもアレンジしていることを意味するが、本質的にはあまりずれていないとは思う。

☆さて、20世紀型教育において、偏差値というと、このLOTレベルの範囲内で機能していた指標である。「知識・理解・応用」がどのくらい定着しているのか、ある一定の母集団の中での相対評価である。

☆志望している学校に合格するためには、ライバルと競争して勝利を勝ち取るには、どのくらい努力をしなければならないのか学習戦略を立てる指標になる。

☆ところが、この偏差値を、学校選択の評価基準にショートして使うようになって久しい。学校当局としては、はじめは迷惑であったが、いつの間にか偏差値が高くなれば、生徒は集まるし、大学合格実績も伸びるので、そこをクリティカルチェックすることはしなくなった。

☆そのため、塾歴社会に飲み込まれている「開成」と創設当初からの理念を保守し≪私学の系譜≫たらんとする「開成学園」の両義性を開成が有するようになったように、他の私立学校もこの両義性持ち始めた。この点に関しては、開成学園の森大徳先生の哲学教育で多少触れた

☆しかし、両義性を持ち葛藤していればよいのだが、いつの間にか、塾歴社会に飲み込まれた優勝劣敗(WAL:winners and losers)の理念が前面に顕れ、建学の精神は名ばかりとなってしまった私立学校もでてきた。

☆私立学校の建学の精神は、表現は違うが、ゴールデンルールであるMFO(man for others)という他者に貢献する自分軸という≪私学の系譜≫の中にある。しかし、相対的な学校選択の戦略指標である偏差値が、いつの間にか学校選択基準指標としてショートしてしまったがために、≪私学の系譜≫の精神は、背景に退いたままになりつつある。

☆これは私学の危機であると同時に、教育の危機である。教育の危機は、社会の危機につながるので、21CEOは、背景に退いているMFO精神を全面展開する必要性を感じた。すると、20世紀型大学入試がLOTレベルだとしても、HOTレベルまでの思考力を育成する学びが必要であるという認識に到ったと野である。そこに到ったとき、タイミングよく2020年大学入試改革の話が浮上してきた。

☆それはともかく、このHOTレベルの学力指標は、偏差値では測れない。そこで、思考コードだとか知のコードだとかルーブリックが必要になる。首都圏模試センターが、最近、2科4科という知識力入試以外に、「思考コード」を活用するテストを開発している。偏差値ではなかなか測定しにくい、適性検査型入試や思考力入試、自己ピ-アール型入試などが増えたこともあり、この新しい学力に対応できるデータを提供するサービスを開発するために独自に「思考コード」を創り始めたのだ。偏差値メーカーがゆえに、新たな動きにおける信頼性・正当性・妥当性のある学力情報を提供するための第一歩であろう。

☆となると、上記のCS座標系にあるように、21世紀型教育は、20世紀型教育とは異なる次元にシフトすることになる。もちろん、今まで同様の2科4科の入試もやるわけであるから、塾歴社会化を被ったエリートスクールと新しい社会を創るクリエイティブスクールの両義性を有するようになるのである。

☆言うまでもなく、クリエイティブスクールのカリキュラムは、21世紀型教育を実行するものである。

☆塾歴社会化したエリートスクールの問題点は、生徒自身の自分軸は相対的な価値に依拠するから、自分から何かを創る機会が少ない。組織の道具と化する。

☆新しい社会を創るクリエイティブスクールの極めて大切なのは、生徒1人ひとりが「自分軸」を「いま、ここ」で打ち立て、そこから未来に身を置く(プロジェクト:それゆえPBL)自分をイメージできることである。

☆もはや高学歴をゲットしたら、高い地位を保障され、長期雇用を保障されるのだから、優勝劣敗物語をひた走ろうという物語は終わった。

☆自己とは貢献を媒介に創るものであり、その貢献の環が新しい社会を創ることになる。既存の物語を生きるのでなく、自ら貢献を媒介に物語を創る時がやってきたのだ。

|

« 21世紀型教育機構(21CEO)設立【01】グローバルゴールズ | トップページ | 新たな動き【69】聖母被昇天 21世紀型教育改革 注目浴びる »

21世紀型教育」カテゴリの記事